地位が高くなれば時間は奪われます(その2) 

 

浪費している時間を確定するために時間の使われ方を記録する。

そしてその記録から時間の浪費と判断できるものを

徹底的に管理していくことが必要だと書きました。

 

その続きです。(昨日は家族が急病のためそちらに対応していました)

 

時間の浪費の判断には次の問いを立ててみるとよいでしょう。

 

「まったくやらなかったら何が起こるだろうか?」

 

会議や集まりの中にはあなたの地位に気を使って

あなたを招待しているものがあります。

 

あなたの意見を求めるというよりは、

最初から結論が大体決まっていて

あなたがそこにいたということが大事、

いわばお墨付きをもらうためのものがあるはずです。

 

そうした会議や集まりは上記の質問に対して

「何も起こらない」という答えが出せるのではないでしょうか。

 

そうしたものにNOということが時間の浪費を防ぐ第一歩です。

 

次に「自分以外の者でもできること」を探しましょう。

自分以外の者に自分の仕事を任せるのは

仕事の押しつけだと判断される危険があり躊躇するものです。

 

しかし自分がなすべきこと、自分にしかできないことに取り組むために

人に任せるということは正しいことです。

 

簡単に述べましたが以上の二点について日頃から気を付けていけば、

時間の浪費を防ぐことができます。

 

そしてまたこの二点について部下やパートナーとも

定期的に検証していくことも効果的です。

部下やパートナーもこの点について考えていることがよくあります。

 

お互いに改善できれば組織的に時間の浪費を防ぎ、

それぞれの立場でなすべきことに必要な

まとまった時間を確保することにつながってくるからです。

 

この話の最初にも述べましたが、

地位が高くなるにつれて自分の時間は奪われていきます。

考えをまとめ、なすべき仕事に集中するためには、

時間の管理を意識的にそして継続的に行い、

時間を生み出すことが重要です。