コミュニケーションの成立に不可欠なもの

 

コミュニケーションの難しさは誰でも感じたことがあるでしょう。

自分の真意を理解してもらうのはなかなか難しいものですね。

 

今日はこのコミュニケーションを考えてみたいと思います。

 

まず、コミュニケーションを成立させるためには、

相手に何を伝えるかをはっきりさせておく必要があります。

 

話を聞いた後で「結局何が言いたいのかわからない」

ということはよくあります。これでは意思の疎通は図れませんね。

 

だからまず「一言でいうと何を伝えたいのか」ということが

自分自身で説明できないと話になりません。

つまり伝える内容について

整理ができているということが必要だということです。

 

自分の中で整理できないということは

相手に話の内容を整理させることになります。

 

そうすると往々にして自分の意図とは異なった解釈をされがちです。

だからまずは何を話すかという発信者側の問題が解決されていなければなりません。

 

そしての相手方の問題。

そもそもコミュニケーションは相手がいて成立するものです。

だから受信者である相手について考えなければなりません。

 

まず、人間は期待しているものや

期待しているものを認識できたときに

抵抗なく受け入れることができます。

 

期待しているものつまり相手が欲していることが何かわかれば

それをそのまま利用して伝えることが可能です。

 

逆に相手の期待に反している内容を伝える場合は

その旨を伝えて期待を断絶し理解させる必要があります。

 

どちらの場合でも相手の期待を利用しているわけです。

 

次に相手が認識できるかどうかという問題です。

 

「大工と話すときは大工の言葉を使わなければならない」

これはソクラテスの言葉です。

 

つまり受信者である相手の言葉を使わないと

コミュニケーションは成立しないということです。

相手の経験にない言葉を使っても理解されないし、抵抗すらされます。

 

つまり相手の知覚能力の範囲に気を使わなければいけないということですね。

 

さて、ここまでをまとめると

「何を話すかを明らかにしておく」

「相手の期待を理解しておく」

「相手の経験にない言葉を使わない」

ということになります。

 

コミュニケーションがうまくいかないと感じるときには

私はこうした点について検討することにしています。

 

さらに、もっと考察するとコミュニケーションに必要な事はあると思います。

 

「経験の共有」などは組織の中でも個人間でも

コミュニケーションの成立に不可欠ですね。

 

この点についてはまたの機会に考えようと思います。