煩わしい『意見の不一致』をどう考えるか

 

 

 

何かの決定をしようとするときに

あなたが大切にしていることは何ですか?

 

組織における決定でも、

きわめて個人的な事柄についてでも

あなたに決定権がある場合、

最終的にその決定はあなたが行います。

 

それはあなたが「やらなければならない」ことではなく、

あなたが「やりたいこと」であるかもしれません。

 

その時に最も煩わしいものは、

「異なった角度からの意見」や「反対意見」などの

誰かとの「意見の不一致」ではないでしょうか。

 

しかしこの「意見の不一致」はありがたいものなのです。

 

たとえば組織であることを決める場合は

その構成している者の利益というものがあります。

それは色々な形のものがあって金銭である場合や

何らかの地位の向上である場合もあるでしょう。

 

そうした構成員の都合に合わせるあまり

正しい決定をおこなえない場合があります。

 

それを防ぎ正しい決定を行うために必要なのは

そうした構成員の意図から自由になるための機会を与えるのは

考え抜かれた「反対意見」です。

 

次に「意見の不一致」は選択肢をもたらします。

 

どんなに考え抜いて決定してもその実行の過程で

変更、修正が必要な場合があります。

 

その時に他の可能性、つまり別の選択肢が検討されていなければ

全くのゼロから考え直さなければならないことになるかもしれません。

しかしそんな時間はないものです。

 

「意見の不一致」がもたらすその他の選択肢について十分検討されていれば

考えなくてもいいものや検討済みのものが判っているわけですから、

次の決定までの時間の短縮ができます。

 

さらに「異なった角度からの意見」などの

自分の専門や守備範囲以外の意見はあなたに大きな刺激を与えます。

 

人間は自分の知らないことに関して

臆病になったり煩わしく思ったりして

なかなか受け入れられないものです。

 

しかしそうしたものも正しく検討することができれば

あなたやあなたの仲間に大きな想像力をもたらすでしょう。

それはあらゆる行き詰まりを防ぎ、

創造的な決定が必要とされる場合に大きなヒントをもたらします。

 

「異なった角度からの意見」「反対意見」などの

あなたとの「意見の不一致は」

 

組織の意向におもねることを防ぎ、

十分に検討するための選択肢を与え、

自分や仲間の想像力を与えうると考えれば、

 

ありがたいもの大切なものととらえることができ、

冷静に検討することもできると思いますが

いかがでしょうか。