無縁社会を生きる

 

 

 

私は夏になると地域のお祭りに参加し楽しみます。

 

賑やかで活力があって

人と人とのつながりを感じることができる

地域社会というのは心強いものですね。

 

一方で、無縁社会という言葉をよく耳にします。

 

頼る家族もなく、年とともに老い、
病にかかり・・・孤独に死を迎える。

地域社会において孤独死は身近な問題の一つです。

 

遠くの血縁よりも近くの地縁が大きな力発揮し、
地域社会をまとめ守っていた枠組みがどんどん崩れています。

 

私はこの枠組みの大切さを実感しています。


ですから、なんとか維持していかなければならないと考えています。

 

確かに地域社会には面倒なことがあります。

 


例えば・・・

「あそこの娘はいい年だがまだ結婚しないのか?」とか
「あそこには息子は働いてないみたいだ」とか
「最近夫婦仲が悪いみたいだ」とか・・・

 

などなど、本人にしてみれば少しそっとしておいて欲しいことまで

詮索されがちです。

 

こうした噂話が度を越したものに発展し、

それがもとになって敵意・不信感が生じ、


地縁からの断絶を選択する場合もあるでしょう。

 

これからは地域にも高度な市民としてのモラルが必要です。

 

 

人と人との縁や絆は時間をかけてつくりあげていくもの。

 

ある程度、自分から努力して求めていかないと
無縁、孤独ということになっていきます。

 

お金をかけても即席になんとかなるものではありません。

 

自分だけの利益や快楽を追求するあまり
そうした縁をおろそかにしていたら、

 

遠くない将来必ず痛い目にあうのではないかと私自身は思います。

 

自分の思うような要求が通らなかったり、
利益にならないからといって

 

そうした縁を安易に断ち切るようなことも
できれば避けた方がいいと思います。

 

断ち切るのではなく、

なんとか自分の心に折り合いをつけて
縁を維持していくことが大切です。

 

人と人との関係は近くなればわがままが当然出ます。


自分の欲求と相手の欲求がぶつかる場合もあります。

 

しかしそれらの利益の対立になんとか手を打って、
両者の利益を6割7割のところで併存させて行かなければならない。

 

 

そうしたことを体感し、了解し、経験を通じて人は成長していく。

 

「人としての成長」なくして「豊かな縁」を享受することはできません。

 

両者は密接な関係にあると言えるのではないでしょうか。

 

でもこれは地域の縁だけではありませんね。


「人」と「人」との関係全般に言えるそうです。