コラボ企画第二弾 『M探偵・明茶マピ郎の事件簿』 第2話
第0話/スんず区さん http://bokete.blog135.fc2.com/blog-entry-25.html
第1話/ponさん http://ameblo.jp/system-pon/entry-10695408176.html
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普段は閑静な住宅地なのだろうが、今はどうだろう。
マスコミに加え、騒ぎを聞きつけた野次馬でごった返している。
違法駐車するドライバーに向かって声を荒げる警官、
カメラに向かってVサインをする品のない若者、
「いやいや」と言いながら、いつまでもインタビューに答え続ける厚化粧の主婦。
そんな喧騒の中、
携帯の受信メール画面を見つめながら、ニヤッとほほ笑む男の姿など、
誰も気にとめる事はなかった・・・
「さっさと追い払ってこいよ!!!
しっかしマスコミってのは、一体どっから嗅ぎつけるんだぁ?
・・・おぃ!探偵さんよぉ!そんな所、じーっと見つめて何してやがるんだぁ?」
(やっべ・・・なんもひらめかねぇよ・・・)
「おぃ!!!」
「えっ?あ、いや・・・警部補殿。そう慌てなさんなって!」
「ほ~ぉ・・・その言いぶりは、もう分かったんだな?」
「ふっふっふ・・・もっふっふっふ・・・
一旦、署に戻りましょうや!そこで全部整理してお話ししますから!」
「よっしゃ!・・・おい、そこの新人!車出せっ!」
(とりあえず時間稼ぎできたぞ・・・着くまでに何か考えなきゃ・・・)
マピ郎は前回解決した難事件がマグレだった事を、誰にも言えずにいた。
捜査本部が設置された野方警察署に向かう覆面パトカーの車内は、
異様な雰囲気だった。
助手席で、相も変わらずマピ郎に食ってかかる、エビフラ警部補。
後部座席真ん中で、呻き声をあげつつ、警部補のソレに応えるマピ郎。
後部座席左右から、マピ郎のアレをジュルジュルしゃぶる美人姉妹助手。
「なんでだよっ!!!」
ルームミラー越しにツッコむ、運転席の新人刑事、溝丸。
「「お前のも、吸ってやろうか?吸ったるでぇ!」」
後部座席左右から、マピ郎のアレを握ったまま問いかける美人姉妹助手。
「マ、マジっスか?俺のシフトレバー、まだ1速っスけど、いいんスか?」
ルームミラー越しに発情する、運転席の新人刑事、溝丸。
「黙れ新人がっ!てめぇ刑事だろ!何考えてんだ、バカ野郎!!!」
助手席で、既にズボンを下ろし終えたエビフェラ警部補。
「そう言えば、今週のFGTV、アイツが2週連続1位だったみたいですね!」
後部座席真ん中で、テンパり過ぎて全然関係のない事を言い出すマピ郎。
「・・・うっ!」
「・・・うっ!」
「・・・押尾っ!」
野方警察署に到着した時・・・
男たちは慌てて自分のベルトをガチャガチャと締め直し、
曇った窓ガラスを必死に拭いていた。
「エビさん!なんで電話に出ないんスか!!!」
署に着くなり、バタバタと階段を駆け降りてきた部下の声が響く。
「あん?電話だぁ?」
見るとマナーモードにしていた携帯に『不在着信』の文字が。
(なんだ・・・あの時のブルブルは、美人姉妹の技じゃなかったのか・・・)
「いや・・・あの探偵野郎と話しこんでてな・・・それより!何かあったのか?」
「『何か』なんてもんじゃないッスよ!犯人が出頭してきたんですよ!!!」
「何だとぉ!?」
一瞬、戸惑いの表情を見せた後、エビフェラはすぐにマピ郎に視線を向けた。
「てめぇ、最初っから、こうなる事を分かってたってのか?」
(ラ・・・ラッキー・・・)
「ふっふっふ・・・もっふっふっふ・・・皆さん、難しく考えすぎなんですよ!
この事件は非常にシンプルな事件だったんですよ!
まずは、彼の話を聞きましょうよ!多分、私の推測通りでしょうがね!」
「あ、あのぉ~・・・それが~・・・」
エビフェラの部下が、申し訳なさそうに割り込む。
「出頭してきた男が3人もいるんですよ!!!」
(えええぇぇぇ???
めっちゃ複雑じゃん!!!)
続く
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すみません・・・
ponさんの素敵な第1話を、
取鳥さんの予想通り、B級にしてしまいました(笑)
おきゃん姐さん!
後片付け、頼んます!!!