順番が来た。

手術室まで看護師さんと徒歩で行く。

すんげーキンチョーするよぉぅ…怖ぇぇょぅ…言って慰めてもらいながら。

帰りはベッドで運ばれるので起きたら部屋だった、って感じらしい。

 

まず手術室のドアの前で待機。

準備するからドア前にある椅子に座って待っててくれ。と言われ素直に座る。

呼ばれるまで待つらしい。

他にも手術室らしき部屋のドアが見えて、どのドア前にも椅子がある。

一緒に来た看護師さんは私の到着を誰かに知らせに行った。

時折、手術室のドアが開かれるけど、そのたび「もう少し待って」と言われる。

前の手術の後片付けをしてるのか私の手術の準備をしてるのかは不明だが。

ただ黙って座っていると逃げたくなるんですけど。

 

名前を呼ばれて中に入ると、まずはベッドに腰をかけてと言われた。

これは!今から骨髄麻酔する気だなっ!?

30年以上経っているのに鮮明に覚えてる虫垂炎の時の麻酔。

 

考え直すって言ったじゃんか!

やっぱり嘘だったんだなっ!?

 

以前やった麻酔の痛さが蘇り、恐怖しかなくて泣きそうになる。

怯えまくっている。が、ために。

何かしようとする看護師さんの腕が近づくたびに『ビクッ!』

それ、麻酔ですか?

なんですか?

それ麻酔ですか?

何が始まるんですか?

しかし。まだ、何かの点滴をする準備と繋ぎのタイミング。そして、

血圧を測るための巻物?を腕にだけだった。

 

怖さMAX。妄想が援護射撃してるから逃げたくて仕方ない。

この後に『横になって』と言われて『えび反りになりましょ』言うに違いない。

以前した虫垂炎の時は、この『えび反り』の言葉に私は何故か…のけ反った。

さすがに、そんなミスはしないけど。うずくまることもしないぞ!

 

抵抗だ!決心してると昨日、部屋に来た麻酔科のお医者さんがやって来た。

戦々恐々丸出しなのが自分でも分かる。

 

うそつきーーー

うそつきーーーーーっ

うそつきーーーーーーーーーっ

 

担当医ともちゃんと相談しましたよ。って言っている。そして…

やっぱり骨髄麻酔が必要みたいなんですよ。と言いやがった。さらに…

背中に管を通してやる事にしましたので。って………どゆこと!?

背中に管!?

背骨に沿って管を通す、的な!?

 

それって、つまり串刺しーーーーっ!? (← 思考回路ショート)

 

私の乏しい想像力では串刺し言ったら

焼き鳥とか串揚げとか。そんなもんしか浮かばない。

 

管って言われると水撒きするゴムホースしか浮かばない。

麻酔をするために、それを身体に通すと言う。

あんな太っといモンを身体に通す!?

 

骨髄麻酔より痛そうじゃないかーーーーーーーっ!!!

 

なんだ、それ!?

なに、それ!?

どーゆーこと!?

分かんない。

私は何をされるんだ!?

怖い!

怖過ぎるんですけど!?

 

恐怖しかないから勝手な解釈で妄想が膨らむばかり。

そんなんだから当然、説明してる?医師の言葉を理解する事はできない。

 

尿管にも管を通すから必要、とか

管は手術後の経過を見て外す、とか

お腹からも管は出てると思うので、とか

管、管、管、管……

 

私の頭の中では自分の身体のアチコチから

ゴムホースが『ぷらっ』『ぷらっ』『ぷらっ』

 

なーーんてコト!?

 

怖えぇぇぇぇよぉぉぉっっ!!

 

なのでベッドから離れようとした。

残念ながら看護師さん2名に阻止されたが。

その上ベッドに寝かされた。

でも逃げたくて仕方ない。

ジタバタするって、この事だと思う。

この時は、そんな事を思う余裕はなかったけど。

 

あの、いいです!

止めます!

無理です。無理!

怖いっ!やりたくない!

 

羽交い締めしてる(?)看護師さんが耳元で言っていた。

 

とにかく落ち着きましょう。

大丈夫ですよー。落ち着いてー。

深呼吸しましょう。

落ち着いてー。

お願いですから落ち着いてー。

血圧がー!

深呼吸してくださーい!

お願いです!300なっちゃってますから!

 

ぇ!?300って血圧の事!?

麻酔だけでもパニックなってるのに血圧300なんて聞いちゃって。

人生最大の 大 パ ニ ッ ク ! !

 

 

だれかーーーー!

 

助けてくれーー!!

 

 

なんて言っても助けが来るわけがない。

落ち着け!自分!!

 

と、とにかく!

一度だけ深呼吸!