「社長、その人材で世界と戦えますか?」 杉山定久
中国から優秀な人材が多数出てくるその最大の魅力は「頭脳」である。中国は日本の十倍の人口を抱えているため競争社会が激しい状況にある。結果として格差が生まれてしまうわけだが、それが時にはエネルギー源ともなる。
この頭脳を生かせるかどうかによってこれからのビジネスの成否が決まるのではないか。
この本では「頭脳」といかに手を組むかがテーマである。グローバルリーダーになるにおいても「頭脳」との位置関係は重要であると考える。グローバルリーダーに求められる資質は頭脳との協力関係と役割分担を機能させることのできる人材であるということだ。また著者は経営の拠点を現地化させる必要があると述べている。だか、ここに私は疑問を抱いた。なぜならば確かに現状の日本をみると日本企業競争力の低下がみられ、日本経営者も時流に乗りやすい傾向にはあるが、現地化させるということは日本人らしさが失われていくのではないかと思う。他国の考え方の導入により、日本発展の原動力となっていた忠誠心やチームワークが薄れてきているようにも思える。グローバル化の世界でも日本人らしさというのを日本国民の利益に反映させることが重要であると思う。また日本は今以上に多様な価値観を持てる柔軟な頭脳を持つべきだ。日本人は決まったことをその通りに行う傾向にあると思うがそういった枠にはまった仕事をしていても個人の能力は一向に上がらないだろう。柔軟な頭脳をチャンスの時にいかに生かせるかが今後の日本人の課題である。
