いつもブログをご覧くださり
ありがとうございます栗

臨床心理士・公認心理師 けいですガーベラ





ここのところ家族の話ばかりだったので、今日はお仕事の話をしてみたいと思いますあしあと

昨年より、筆者は大学院の恩師の下で研究のお仕事をしておりまして、今月は大きなイベントがありました流れ星

それは、国際学会でのポスター発表日本







Joint Congress of ICOH-WOPS and APA-PFAW 2023 (国際産業保健学会 職場の組織と心理社会的要因科学委員会&アジア太平洋 仕事の心理社会的要因に関する学会の合同学会) という学会に参加してきました

テーマは"Imagine! Decent Work Beyond COVID-19" (考えてみよう!コロナを乗り越えた先のディーセントワーク)

 「ディーセント・ワークとは、権利が保障され、十分な収入を生み出し、適切な社会的保護が与えられる生産的な仕事を意味します。それはまた、全ての人が収入を得るのに十分な仕事があることです」国際労働機関HPより




というわけで、恩師&同僚と労働者のメンタルヘルスに関する発表をしてきました。発表内容はまだ書けないので(詳しくはそのうち発表予定の論文にて)、学会に参加してみた所感を2つ書いてみたいと思います電球






(ランチョンセッションでのお弁当、全ての具にお茶が使われていて、美味しくいただきましたお茶)




①まず、改めて世界中を巻き込んだコロナによるパンデミックの爪痕を思い知りました。。

多くの方が不安や孤独感を体験されたかと思いますが(私もそうでした)、コロナ禍でのメンタルヘルスの悪化は数字でも如実に表れています。

現在はメンタルヘルスも回復してきているとはいえ、依然として流行しているコロナはやはり油断のならないウイルスであるし、世界中にインパクトを与えたことは間違いありません。

まずは体を守ることは言わずもがなですが、心を守ることも大事にしなければならない、と痛感したのでした…

そのためには、もっともっとメンタルヘルスを身近に感じてもらえたら、またカウンセリングへのハードルも整体とかエステとかと同じくらいにぐんと下がったらいいな…と思っています。




(お茶の試飲・解説コーナーも!国際学会ならではのおもてなしに感動)





②次に、日本では「働かざるもの食うべからず」という意識がいまだに根強いということを感じました。

産休育休など女性のサポートは充実してきているものの(それでも私は妊娠中のマタハラで仕事ができなくなりましたが)、メンタル不調や働きたくても働けない人への風当たりがめちゃくちゃ厳しいし、エイジズム(年齢差別、特に高齢者への偏見)も耳を塞ぎたくなるほど…

誰だって病気や怪我をすることは当然ありえるし、仕事できない時だってあるし、歳だってとる。その現実を受け入れるのは時に辛いかもしれないけれど、

もうちょっとお互い様って思えたら、情けは人のためならずって思えたら、一人一人が少し生きやすくなるのに、それってひいてはサステナブルな社会に繋がるのにな…と考えていました。





社会を変えることは容易ではないけれど、より多くの人が、よりよく生きられるよう、いち心理士として励もう、と改めて覚悟した学会となりました。



(ちなみに、発表したポスターは学会終了後娘のキャンバスに笑い泣き)





そんなこんなで、私にとって初めての国際学会(全編英語)だったため、準備から当日までなかなかハードでしたが(英語もっともっと勉強しろ自分!!!ってなった笑)、貴重な機会をいただいたことに本当に感謝ですお願い




今日の東京は「暑さ寒さも彼岸まで…?」と疑問符を打ちたくなるような気候ですが、皆さま季節の変わり目ご自愛くださいませきのこ