春のワルツ 最終話「愛と希望の島」カットシーン解説他(その1) | キャプテンQのブログ de 韓流

キャプテンQのブログ de 韓流

韓流全般好き
ハリウッド映画も大好きです
「孤独のグルメ」&久住昌之氏の大ファン
好きな音楽の原点はモーツァルト、バッハ、ビートルズ
一応、ギタリストです
ゴルフ大好きキャロウェイヲタク、西村優菜プロ推し

イメージ 1

とうとう終わってしまいました。
皆さんの感想はどうでしたか?

ユン・ソクホ監督の四季シリーズの中で、一番のハッピーエンドでしたね。(^_^)v
NHK版だけのシーンは、ズバリ!オーストリアで再会時の「幻のキスシーン」でした。
アレはオリジナル版にはありません。

もう一箇所は、ラストのチョンサン島の夕暮れを二人で歩くシーンからハート海岸につながるシーンで、これもオリジナル版にはありません。
残念ながら、最終話も重要なシーンのカットが多く、このドラマの魅力が大幅にダウンしていたと思います。^_^;

明日は、早起きする用事があるので、個々のカットシーン解説は、出来るだけ早く、追記する予定です。
なお、最初の画像が「幻のキスシーン」の直前?です。^_^;

*追記:カットシーン解説(その1)
今回もNHK版に沿って、順に追っていきます。

記者会見が終わり、ジェハはウニョンからの電話を終え、指輪を見つめながら落ち込むが、そこにフィリップがやって来て、「ウニョンなら分かってくれるはずだ・・」と元気付ける。
ここからカット。
スホ父ジョンテが、記者会見会場からトボトボと出て行くのを見て、ジェハ、フィリップ、イナが駆け寄る。
ジョンテ:おどおどした様子で「私のせいで、ご迷惑をかけました・・本当に申し訳ありません」
     頭を下げながら「では、もう帰りますので・・・」
息子に対して敬語で話すジョンテを見て、ジェハは感極まってジョンテを引き止めようとしましたが、フィリップとイナがジェハを制した。
ここまでカット。
ジョンテが焼酎をラッパ飲みしながら、フラフラと歩き回るシーンへ。
このシーンのジェハは 台詞こそありませんでしたが、心の痛みが表情に表れていて、とても切なかったです。

病院で、亡くなったジョンテを見てジェハが泣くシーンですが、NHK版には男性ヴォーカルの歌がバックに流れていましたが、オリジナルは悲しげな音楽だけです。
NHK版の歌はわざとらしい「お涙頂戴」的な曲で、Q的にはオリジナル版の方が、ジェハの悲しみの深さが伝わっていたと思います。

海岸でジョンテの遺骨を散骨した時に、ジェハがつぶやいた言葉の訳し方の違いが気になりました。
NHK版
「こんな急に逝ってしまうなんて・・・アンタには酷い事ばかり言った・・・記者会見の時、実の息子だと叫んでくれていたら、思い切り恨めたのに・・・嫌がらせかよ・・一生忘れられないじゃないか・・僕を苦しめるために息子じゃないって言って死んだのか?」
KNTV版字幕
「こんな急に死んでしまうなんて・・・あなたも心が痛んだことろう・・いっそ息子だと大声で叫んでくれたら、どれほど楽だったろう・・・一生、心に残ってしまうよ・・息子じゃないと言い残して逝くなんて・・・」
どうです?全然違うニュアンスですね。^_^;
Qは韓国語に詳しい訳ではありませんが、ジェハの言葉を良く聞く限り、NHK版の方が誤訳だと思います。

上記海岸のシーン。
ここからカット。
ジェハ父が自宅で誰かと電話で話している。
ジェハ父:「これで良かったんだよ・・・事実はどうかだって?・・ハハハ・・・」
     「こんな噂で息子を煩わせたくない・・・大統領には私から きちんとお話しする・・・」
会話を終えた後、すがすがしい、すっきりとした表情で窓の外の庭を見つめるジェハ父。
電話の相手は不明ですが、ジェハ父が大臣昇進を辞退した事を匂わすシーンでした。

場面は変わって海苔巻き屋。
ウニョンとウニョン母が忙しそうにしている所に、ミジョンとサンウが仲良く帰って来た。
ミジョン:顔色を伺うように「ただいま~」
母:サンウに向って「こら!あんたたち何やってんの?」
ミジョン:「おばさん、それは・・・」
母:「うるさい!勉強もしないで、いつ卒業するのよ!?」
サンウ:「今は勉強が全てじゃない・・才能だよ・・」
母:「何が才能だよ・・」
ウニョン:「そうよお母さん、近頃は勉強っていっても才能を磨く勉強もあるのよ・・だからがんばって・・・ファイティン!」
サンウ:嬉しそうに「やっぱ、パク・ウニョンさん以外にいないね・・」
ウニョン:「お母さん、私、昼の仕事以外に夜の仕事もしようかな?」
ミジョン:「何の仕事?」
ウニョン:得意げに「インターネット・ショッピング・モール・・・結構稼げるって聞いたから・・」
サンウ:「それいいね!ネット人口、多いからな・・当ればデカいぞ・・・」
母:「やってみて・・パソコンは買ってやるわ・・」
サンウ:「いやぁ~母さん、カッコいいね~」
母:「ほら、早く働きなさい!」
ウニョンが海苔巻きをテーブルに届けに行くと、三人組の若い女性客がジェハの噂話をしていた。
女性客:「最近うまくいってるみたいね・・・」
    「何の話?」
    「ユン・ジェハよ」
    「あ~、あのカッコいいピアニストね・・」
    「じゃあ、ソン・イナと結婚するんだろうね・・」
    「初恋の相手だしね・・」
    「絵になるわねぇ・・財閥の娘と天才ピアニストの初恋・・」
    「素敵・・・」
動揺したウニョンはコップを倒してしまい、女性客の膝に水をこぼしてしまう・・・。
女性客に こっぴどく怒られるウニョン。
何度も謝って、女性客を見送った後、イナの会社に初めて出前に行った時、ジェハの靴をコチュジャンで汚してしまい、何度も謝った時の事を思い出して、ため息をつく・・・。
ここまでカット。
CDショップに並べられたジェハのアルバムが どんどん売れていくシーンへ。
こういう、一見、何でもないようなシーンのカットが、物語の「深さ」を無くしてしまっていると思います。

上記CDショップのシーン。
ここからカット。
ジェハの部屋にジェハとカングがいる。
ジェハ:「し・く?」
カング:「36」
ジェハ:「ごっく?」
カング:「32」
ジェハ:カングの頭を叩きながら「あ~まったく・・4・9が36で、何故、5・9が32だ?」
カング:「分かんないよぉ・・」
ジェハ:「九九ぐらい覚えろよ・・」
カング:「兄貴は学校の頃、よくできた?九九はいつ覚えたんだよ?」
ジェハ:少し動揺しながら「俺は九九は得意だったぞ・・・当然・・先生が訊いたらパッパと答えて・・」
カング:「変だな?父ちゃんは無理に勉強なんかさせない・・兄貴は一人で勉強したわけ?」
鋭い突っ込みに困っていると、ジェハ母がやって来た。
母:「カング・・ちょっとコレ着てみて・・」
ジェハ:「母さん・・・」
母:「気に入ったから買って来たのよ・・こっちにおいで、着てみなさい・・・」
カング:「ありがとうございます・・」
母:「これから、カングはウチの子よ・・」
ジェハ:驚いたように「母さん・・・」
母:「あなたの弟なら、ウチの子だわ・・養子縁組しましょ・・今回は・・合法的にね・・・」
カング:「これからはおばさんが喰いブチ?」
母:「喰いブチ?」
下品な言葉を使ったカングの頭を叩くジェハ。
カング:「何だよ~」
ここまでカット。
ウニョンが、市場にアクセサリーの材料を買いに来るシーンへ。
このシーンのカットで、NHK版の視聴者にはカングが正式に養子になった事が分からず、モヤモヤしますね。^_^;
ジェハが九九を教えるシーンは漫才のようで、とても面白かったです。(^_^)v

パソコンでジェハのコンサートの事を知り、家の外で携帯に保存してあった動画を見ていた時に、ミジョンから声を掛けられる。
ここからカット。
コンサート会場のロビーで、イナ父とジェハの両親が話している。
ジェハ父:「お忙しい所、どうも・・・」
イナ父:「義理の息子の公演だ・・当然じゃないか・・」
ジェハ母:「奥様は?」
イナ父:「体の調子が良くなくて・・・旅行続きで体を壊したんですよ・・・」
ジェハ母:「結婚の準備も大変でいらっしゃるから・・・新婦のお母様が一番大変ですものね・・」
イナ父:「君・・後悔はないのかね?大臣の話をけって・・・惜しいものだな・・・」
ジェハ父:「ハハハ・・それより、入りましょうか・・・」
場面は変わって、楽屋にいるジェハとカング。
ジェハは例の貝殻細工を手にとって、しみじみと見ている。
カング:「兄貴、それ、何?」
ジェハ:少し考えて「お守りさ・・・」と言って、ポケットにしまう。
フィリップが「ジェハ、準備はいいか?」と言いながら入ってくる。
フィリップ:「カング、お前も演奏してみるか?」
      ジェハに「リハーサルに行くぞ・・」
ここまでカット。
ステージ上でイナが照明の指示をしているシーンへ。
ジェハたちが仁川空港からオーストリアに行くシーンで、オリジナル版にはタクシーの中でジェハ、イナが無言で乗っているシーンがありました。

空港でジェハ母が見送る際、ジェハに向って「坊や、行く前にもう一度抱かせて・・」とNHK版では言っていましたが、大の大人に向って「坊や」はないですね。(^_^;)
「ウリ アドリ・・」すなわち直訳すれば「私の息子・・」ですが、「坊や」よりは「ジェハ・・」と訳すべきだったと思います。^_^;
ウニョンが外の階段に座って、ジェハたちが乗っている(と思われる)飛行機を見送るシーンの後、オリジナル版ではウニョンの家に宅配便のおじさんが集荷に来て、大量の商品を運ぶシーンがありました。
ウニョンのインターネット・ショップが順調である事が分かります。
ウニョンがオーストリアに行ったシーンはNHK版の方が少し長くて、例の幻のキスシーンもありました。
橋の上で、二人が駆け寄って抱き合った時、NHK版ではジェハがウニョンを抱き上げて、その場で一周グルリと回りますが、オリジナル版では回りません。^_^;
オーストリアのシーンはNHK版の方が良かったと思います。

(その2へ続く)