K Point Scope -8ページ目

K Point Scope

好きなことを好きなだけ。写真とか、ファッションとか、ゆるゆるとした風景をただただ、標本。

君を見失う時間
溺れた私の手をとるのは

君じゃぁなく、貴方なんだよ


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まるで君など始めから居なかった、と
神様は梯子の上から、笑う

私には目を覚ましなさい、とばかり


そうして、また時間は流れる
きっと途轍もないスピードで回り出す

幻聴と幻覚を暫く味わって
神様を信じるかまだ、答えもないのに



ほら、逢魔が時、君が現れても
私は目隠しを外した
それでもまだ、盲いのまま
手探りで辿っても振り払われるだけ

これがもし、答えなら…


私は、遂に夕日の映る銀のナイフを手にした
悪魔の君を裁こうと、そればかり考えて




お気をつけあそばせ
眩しく光ったら、君の温さを失うことでしょう

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遠くにいけたなら、
よかったけれど



私はまだ、誰かに絡み取られて
動けないのよ

哀れなのは、私ではなく




その、誰かだわ



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目覚めれば相変わらず一人だけど、
はじめからそうだった、って思い出した。
別段寂しくはないよ、と呟いた。
文字にもせず、ただ口から洩れるだけ。


朝方4時、光が落ちて来る頃。
ありもしない空想を食べ尽くしたり、
無音の世界で自分の歌で頭を充したり。
私は不毛なトレーニングを続けていた。
だってテレビからは騒がしい声や、
君が歌っていた曲が流れたりするから、
すっかりひしゃげた私は、ウンザリして電源を抜く。

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暫くは通電させないだろう。
私にも、暫くは通電することはないだろう。
何せもう、誰にも期待していないのだから。
痛々しいと蔑んだ目で見られる被害妄想は、得意になった。


あーあ、

青い世界が羨ましい。
過去が疎ましい。
未来が懐かしい。
嘘が、愛おしい。

私は、また今日も冴えた頭を持て余す。



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