君を見失う時間
溺れた私の手をとるのは
君じゃぁなく、貴方なんだよ
まるで君など始めから居なかった、と
神様は梯子の上から、笑う
私には目を覚ましなさい、とばかり
そうして、また時間は流れる
きっと途轍もないスピードで回り出す
幻聴と幻覚を暫く味わって
神様を信じるかまだ、答えもないのに
ほら、逢魔が時、君が現れても
私は目隠しを外した
それでもまだ、盲いのまま
手探りで辿っても振り払われるだけ
これがもし、答えなら…
私は、遂に夕日の映る銀のナイフを手にした
悪魔の君を裁こうと、そればかり考えて
お気をつけあそばせ
眩しく光ったら、君の温さを失うことでしょう
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目覚めれば相変わらず一人だけど、
はじめからそうだった、って思い出した。
別段寂しくはないよ、と呟いた。
文字にもせず、ただ口から洩れるだけ。
朝方4時、光が落ちて来る頃。
ありもしない空想を食べ尽くしたり、
無音の世界で自分の歌で頭を充したり。
私は不毛なトレーニングを続けていた。
だってテレビからは騒がしい声や、
君が歌っていた曲が流れたりするから、
すっかりひしゃげた私は、ウンザリして電源を抜く。
暫くは通電させないだろう。
私にも、暫くは通電することはないだろう。
何せもう、誰にも期待していないのだから。
痛々しいと蔑んだ目で見られる被害妄想は、得意になった。
あーあ、
青い世界が羨ましい。
過去が疎ましい。
未来が懐かしい。
嘘が、愛おしい。
私は、また今日も冴えた頭を持て余す。
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