僕に押し付けたものは何にもならないでしょう
「理由は、たくさんある」
そう、あの人が云っていた事を思い出す
それでも何も理解できないのは
(理解しようとしないだけかもしれないけど)
帰り道、"それ"ばかりを考えていた
「なんだかいやだ、な、」
消毒液臭い部屋の前、足元に纏わりつく
伸び続ける蔦の指先
言葉はいくらでもある
選んで、考え倦ねるのが僕らの特技だ
それなのに何も言い訳できないだなんて、 見事な退化
言葉に詰まってるんじゃない
詰まる言葉も見当たらない、
今更それに気がつく
あなたがうらやましく、それだけを思う
「理由は、」
たくさん、ある
じゃあ、この今の僕の醜くなれ果てた姿を見て
あなたは理路整然と言葉をくれるの?
もう、夜です
明日が怖いなんて思わなかったけれど
日の元に晒されれば、終わってしまう きっと
くるしい、なんて言葉も出ない程
夜が終わる 怖がりながら 眠る、 連れて行って