1シーンの物語
One Scenes Story
【オレンジ】
「白とかグリーンって言ったんじゃないの?子供の頃から、今でもその色が好きだけど......」
「あのね、『雨上がりの街の色が好き』って言ったんだよ!」
「えー!僕がそんなキザなこと言ったの?でも、その雨上がりの街の色ってフレーズは覚えてるなあ。雨に濡れた木の葉がキラキラしたり、アスファルトに日差しが反射したりして雨上がりの街って好きなんだ」
「じゃあ、今同じことを聞いたら何て答えるの?」
「うーん、今はね、君の頬に映る夕焼けのオレンジ!やっぱりキザか......」
―雨上がりの夕暮れ時にて、肩を寄せ合うふたりでした―