本番やる前から彼は、「タケさん、これは見た方がいいよ!」と僕に言ってくれた。その言葉はいつもと違うように感じて、作品としてのことと、自分自身の事とか、なんか色んな覚悟が入り混じってるようなそんな気がして、、

でもなかなかスケジュールが合わずで、同じ池袋で西と東でやっていたのに本公演中に拝見する事ができなかった。それでようやく隙間を見つけて見に行けました。



とんでもないものを観てしまった。

彼が、これは観てほしいと言った意味が分かりました。とてつもなく圧倒された。今まで、ありとあらゆる舞台を経験してきた彼だから出来る、その彼がその経験を引っ剥がしながら挑んだ挑戦のように感じて。ミュージカルなのに拍手をする隙を与えない緊張感で嵐のような人生の物語を繋いでいって、カーテンコールで拍手喝采!!

こんな気持ちいい感覚は今までなかった。。


だからこそ、カーテンコール6回もあったし、それでも足りないくらいに観客が感動していたのだなぁと。

自分もそれなりにヘビーな事をやってきたと思うけど、やはりそれなりで、これに比べたら屁でもないなと思うほど、圧倒的なものがこの舞台には存在してました。ベートーヴェンという誰もが知る天才作曲家の人生に挑む覚悟。そこに音楽、歌で表現する覚悟。たくさんの覚悟が詰まった作品でした。

ひとまず、お疲れ様でした。