秋田、鹿角花輪公演を大盛況で、無事に全公演終了で幕を閉じることが出来ました。

東京に引けを取らない笑いと拍手、マスク越しに感じる笑顔がハッキリと見えるくらいの暖かい歓迎に、またもやカーテンコールで涙ぐんでしまいました。

そして、その感動の大千穐楽の余韻を缶ビールを飲みながらホテルでしっぽり堪能する暇もなく、あたしは一足先に東京に戻らなくてはならなく、人生初の夜行バスに乗って帰ることになっていたのだ。

夜行バスで池袋へ、そこから東京駅に向かい新幹線で大阪へ。

なので、ちゃっちゃと身支度を整えて、バスの停留所で夜行バスを待った。


ここが始発ではないので、時間通りにバスが来ない。しかも23時近くで辺りにひとけはない。。

果たしてここで合ってるのか、もしかしたら別な場所ですでにバスは行っちゃってんじゃないか、不安は積もるばかり、夜行バスに乗るのには早く移動しなきゃいけない理由がある。だから失敗失態は許されないのだ。しかし!

バスは来た。

やったぁーーー!

乗った!!!!


ご覧あれ、あたすの不安しかない顔を。

乗るや否や車内は真っ暗に。すでに乗車している座席はカーテンで仕切られていてどんな人がどんだけ乗ってるかは当然分からない。添乗員さんに速攻で、僕初めてでと伝えて、色々教えてもらい。

弁当も食べていいですよって言われて、帰りに頂いた弁当を食べる。


鹿角産ですよ!地元のお弁当。ここでしか味わえない物がきっとたくさん入ってるはず!蓋を開けて、

何から食べようかなぁ。まずは玉子焼き。

なくてはならない定番ですからね。そして、海老フライ。みんな嬉しかなるもんね。

春雨サラダ、、さっぱりしたいしね!

お魚、うまい!!


うん、やっぱり定番に勝る物なし!!!

そのどれもが丁寧に、銀紙に仕分けされている。暗い中、音を立てずに食べる。かなりのミッションだ。

そっと、そっと、おちょぼ口で食べて、ようやく落ち着いた。

ワイヤレスイヤホンを両耳にピットインして、ラジオを聞きながらそっと目を閉じた。気がつくとバスは止まっていた。そっとカーテンを開けて外を見ると我が地元福島のドライブインに停まっていた。

降りて外の空気すいてぇなぁ〜なんですが、基本外には出られないらしいので、ぐっと我慢。

もう一度、ラジオ聴いて熟睡するか、って時に気づく。耳にイヤフォンがない。あれ?あ、ある。左耳にはある。右耳にない!

うわ、寝てる間に落としてしまったんだ。

ここへきて新たなミッションがまた発生してしまった。


暗闇の中で黒い空豆みたいな物体を探す。


無理だ。これは、朝着いてからにしよう!


ということで再び睡眠に入る。

カーテンの隙間から漏れる日差しにおこされて、気がつくと、まもなく池袋で周り人も起きてガサガサ

してきた。となればミッションを遂行できる。自分もそのガサガサに紛れてガサガサしてみるが全く見当たらない。東北から関東までの長旅。転がって転がって運転席の方まで行っててもおかしくないわけだから、自分の席あたりのガサガサじゃ見つかるはずがない。これは別れの時なのかもと、諦めるしかない。そうこうしてる間に終点池袋に着いて、他のお客さんも降りてる。添乗員さんと運転手を巻き込んで探すわけにもいかず、荷物の引換券を出す為にポケットに手を入れると、、あった。


嘘だろ!!!!!


何故!?


寝てる間にあたしは、右耳イヤホンだけポッケにしまったのか。そんな事が果たして出来るのか!

驚いている場合ではない。降りねば。



というわけで、そんな摩訶不思議を抱えたまま無事に今朝、池袋に到着。



そして、今大阪へ向かう新幹線のなかでございます。博多行きなので寝過ごせません。これまた重大なミッション。なので、このブログを時間をかけて書いた次第です。