大盛況でした!と、こんなにも堂々と言える公演は初めてです。

この言葉は熱海の時にも言っておりますが、あくまで一員としての言葉で、手がけた者としてはなかなか言えない言葉です。
でも、今回は本当に心から言えます。大盛況でしたー!
観にきて頂いた皆さん、観たくても観劇出来なかった皆さん。本当に本当にありがとうございました。

Showとコント。この高きハードルのタイトルを掲げて自分にかして、踏ん張って、皆んなが助けてくれて、悩んで、楽しんで、苦しんで、笑ったかいがありました。
この企画は、レッドプリントの公演「アマゾネス」の公演中に思いつきまして、打ち上げでクニさんに相談して、新しい試みだからやってみよう。となり、進めていく中で、やはりブルプリは一本の芝居がいいでないってなり一度白紙に、それから紆余曲折あり、最終的にこの形に。
最初は、なんの関連性もないオムニバスのつもりでした。そんな時にJUNさんからラストは全部繋がった話がいいって提案され、その会に遅れての参加の前田くんの話になって、前田はすげえやら、前田はアホだなぁ〜とか居ない人の話で盛り上がってるこの光景と、僕が前に親類のお通夜でその方の思い出話で盛り上がってる親戚のおじちゃんおばちゃんが結びついて、
いない人の思い出話のコントにしようとなりました。
そこで、いない人の話にするなら、全員で主人公を演じ、全員で脇役にもなる。そんな物語ができるんじゃないかなと。
JUNさんのセリフで、「僕は、自分の人生すら誰かの脇役で。」は、役者として生きている自分の気持ちです。

今回、みんなにアオキという架空の人物を演じてもらいました。
観てくれた方は分かると思いますが、11人で1人の男の思い出をベストテン形式コントとして、やっているのですが、結構多かったのが、ピノさんだけアオキを演じてないじゃないかという質問。
実は、今回のオープニングダンスは精子達のアピールダンスって設定なんです。
最初に英語で言っているナレーションでリトルホワイトシングスっていう言葉を言っているのですが、造語で精子の皆さんということを言っていて、そこで、ラストにピノさんが選ばれてアオキ人生スタートになっていくんです。なので、ピノさんもアオキを演じております。

たくさんの方々に、一回見たときは普通にコントとして見れて、2回目の時はアオキの人生物語として見れて、見る度に見方が変わっていきます。と言われまして。自分ではそこまで計算はしてなかったですよ、正直。でも、確かにこの物語を作るにあたって、ラサール石井さんが演出されてた「夫婦漫才」って舞台を見て、そこでひと組の夫婦の人生を描いていて、どんでん返しやサプライズがなくても人の人生を見てたらボロボロ涙が出てきて。そして、喜劇役者が織りなすコントを座長や伊東四朗さん、小倉さんのそばでずっと見てきて、よし、今回はコントで人生を描こう!
て、なりました。

長々と書いてきましたが、とにかくたくさんの人の人生の時間を分けてもらって作ることが出来た舞台です。それを、人生の時間をさいて見に来てくれた方々に喜んでもらえて、たくさん意見を言ってくれて、本当に本当に感謝です。
ありがとうーーーーーーーーごさいました!