地方競馬、大井の内田博幸が最後の大井競馬場での重賞レースで有終の美を飾った。
1着ルースリンド
内田博幸騎手
「断然の1番人気でしたし、ここでは負けられないという思いはありましたが、
馬は生き物でレースでは何が起きるかわかりませんからね。
レースでは中団から行って、向正面に入ってペースが遅くなり、
さらに3コーナーで遅くなったので末脚はシッカリしている
この馬を信じて馬なりで上がっていったんです。
スムーズなレースで今までで一番良い内容のレースだったんじゃないですかね。
この馬は亡くなった佐藤隆騎手が大事に乗って育てた馬なんです。
最後の直線は佐藤さんが後押ししてくれたんだと思います。
僕は来月中央競馬に移籍しますが、そんなことは考えずにこの馬の力を出すことだけを考えて乗りました。
地方、中央関係なく、これからも競馬を応援してください。」
日本の年間最多勝記録を塗り替えて、
大井の顔であり、地方の宝であるこの男の挑戦は、中央競馬の舞台に移籍する事。
そこに留まれば、リスクを背負わず安泰であるのに
(騎手という職業柄、安泰ではないけど)
それでもさらに挑戦し続けたいという思い。
最後の言葉には、業界を盛り上げたいという心意気を感じました。
声援を与える人もいれば、罵声を浴びせる人もいる。
自分も共感する部分がとても多いです。
常に新しい舞台を求めて行く思いはあっても
そこで出会った人達や心身に接してくれた人や、環境の良さなどを考えると
旅立つ辛さがとても残ります。
どっちがより良いメリットがあるのか
それと、決断をする事。
一番は悔いを残さない為にね。
挑戦すると言う事に相乗効果は付いて来るものだと思います。
自分が大きくなる事が、きっと恩返しに変わるんだよなー。