ゲゲゲの鬼太郎などの漫画家・水木しげるは
戦時中、ニューブリテン島ラバウルに出征した時
短い休み時間中に部隊を離れて、仮眠を取ったという。
しかし、数時間眠り、戻り時間をオーバーしてしまい
急いで部隊に戻った時には
奇襲により、部隊で生き残ってる者は一人もいなかったという。
もし、時間通りに戻っていたら
今日までゲゲゲの鬼太郎は存在していなかったかもしれない。
時はそれから約60余年が過ぎ…
今日は会社のバーベキュー、場所は二子玉川。
都内では最高気温が記録される程の猛暑で
まさにイベントには打って付けの日であった。
隣にあるグラウンドでは少年野球が行われている。
うーん、むしろそっちに参加したい。
という欲望を抑えながら…
時は15時、最後の仕上げ・ヤキソバンの出番です。
事もあろうか、炭の火が消えてしまいました。
そしてお酒もなくなって来ました。
問答無用で下っ端の僕は、買出しを命じられました。
もちろん拒否権などありません。
社会というのは厳しいです…
しかしこれが悲劇のハジマリ。
買出しが終わり、戻る頃には
快晴だった空が怪しく灰色がかって…
物凄い雷雨が!
ギガデインが落ちる堕ちる!!
間一髪、橋の下に辿り着けば
雨風を凌ごうと数名が非難。
さらに人は増え続け、まるでB29から逃げ惑う人の群れ。
丁度遅れて来た先輩と合流。
この雷雨あなたは連れて来たのでしょうか…?
数分後、一人二人と川沿いから歩いて来る人は
ドリフのコント並みにズブ濡れに…
橋の下とは言え、雨風は真横に吹いてくる。
さらに堕ち続ける雷雨。
通り過ぎる救急車と消防車。
隣の野球場で金属バットに落ちたなどの情報も飛び交う…
さらに騒然とする。
現場は…現場はどうなっているんだ!?
青島ぁー!! 電話に出てくれっ!!
悲痛な思いも、通信は届かない。
とりあえず、こういう時は焦ってもしょうがない。
合流した先輩と飲む事にした。
その時、現場から1本の電話がっ!!
「もうみんなズブ濡れだよ~
早く戻っておいで♪」
…ムリです!!
30分後、雨が上がった後に戻り
飲み物が空く事なく解散になったのは言うまでもない。