去年の10月の話ですが、就農フェアに参加してきました。
10月の同じ日に、歩いて行けるところで開催されていたので、上の2つのイベントをハシゴしました。
というのも、岡山県真庭市に嫁の親戚が持つ畑と田んぼと古民家がずっと空いているというのを聞いていて、本気で移り住もうかと考えていた時でもあり、両方とも岡山からの出展があったのでちょうど良かったんです。
両方のイベントで話を聞くと、その市とか地域によって推奨する作物があって、それを作るなら手厚いサポートがあると。出荷もJAが安定的に買ってくれるので安心との事でした。
通常のサラリーマンの感覚として、「同じ作物を作っている方が多くては差別化が難しく、レッド・オーシャンなのでは?」と質問すると「地域のブランドとして売っているので生産者同士は協力しあっていく関係」とのことでした。
生き残りだ、勝ち残りだ、頑張らないと切り捨てるだというプレッシャーの中で日々仕事している人間としては「そういう世界でスローライフを満喫したいなぁ」とも思いましたが、それでは競争原理が働かず、農家の収入が上がらない一因にも思えました。
トヨタのカイゼン方式で農業の効率化を図る
何かの記事で、農家にトヨタのカイゼン方式を持ち込んだら大幅に効率UPが図れたというのを見た気がします。
シャベルや鍬などに番号を振って、その番号ごとに置き場を決めたらイチイチ探す時間が短縮された。
クルマを止める位置にラインを引いたら効率よく荷物が積めた。
ベルトコンベアの高さを上げて、いままでかがんで仕事していたのが楽になってスピードが上がった。
とか。確かにちょっとした工夫で作業効率がUPしたり作業が楽になったりすることは素晴らしい。
あと法人が大規模経営で食糧不足を解消したり雇用を生み出したり、処遇を改善できれば、それは素晴らしいことだと思います。
日本は生産性が先進国中で低いことが課題です。
これは農業に限ったことではないのですが、資本主義である以上、競争の中で発展していく必要があります。
自動車業界のF1のように、企業が世界と競いながら効率化・省人化を進め、そこで高められた技術をコモディティ化して、低コストでスローライフ派が享受していく、そんな過程の手伝いができたらいいな、と漠然と思っています。
事業として農家をするには・・・
以前にも書きましたが、農業に参入するには結構な初期費用がかかります。そして高収益化を目指すのはハードルが高い。
したがって色々な補助金が手厚いのですが、それらは若い人に参入してもらうためのもので(当然ですが)、おっさんが何の経験もなく始めるにはお金がかかりすぎる。。。まぁ作物の選定方法を工夫したり、スモールスタートをすればよいのでしょうけれども、そうすると収入面が厳しくなってしまいそうです。
清貧、それが心の安定、など悟りの境地に達すれば穏やかな余生がおくれるのかもしれないですが、面白おかしく生きていくには、他の仕事もやらないと厳しそうです。
なので農業には携わりたい気持ちは変わらないのですが、まずは他で収益を安定させてからかな、と思っています。
そうすると地方移住ももうしばらく先かな、と。
大阪に家を買っちゃってますし。
そうするとこのブログのタイトルのままでよいかな、とか考えるこの頃です。