昨日、世田谷パブリックシアター劇場ツアーに行ってきました。
オープニングで雷が鳴り、風(の音)が渦巻き、『カルミナ・ブラーナ』で赤い緞帳が上がり、舞台に白井晃さんが立っていました!
もうこれだけで舞台を観る時と同じ高揚感を覚えました。
本日 #世田谷パブリックシアター 劇場ツアーを開催しました。芸術監督 #白井晃 とスタッフが客席・舞台・楽屋などをご案内いたしました。
— 世田谷パブリックシアター (@SetagayaTheatre) May 26, 2024
世田谷パブリックシアターでは今後も劇場ツアーを開催してまいります。 pic.twitter.com/fsZxwzBNut
その後、雷と風の音と照明の説明があり、舞台から客席に降りて来た白井さんと一緒にオープニングの再現を体感しました。
劇場の壁に組み込まれたたくさんのスピーカーを順番に鳴らすことで風が渦巻いているように聞こえるんですね。
その後、上下するバトン(照明等を吊る舞台装置)を見、今はプログラミングされているから自由に動かせるけど、昔は人力で大変だったという話がありました。
それから、皆で舞台上に移動。
世田谷パブリックシアターは舞台だけではなく、客席も可動式になっているという説明があり、様々なパターンを見せてもらいました。
下の2枚の写真の階段の段差の違いが分かりますか?
舞台から見ると、こんなに客席が見えるんだ!というのは結構な驚きでした。
演者と目は合わずとも視界には入っていると思うと、もう少し小綺麗な身なりをして観劇した方がいいかしら?なんて反省しました
そして舞台裏へ。
演者がお茶を飲んだりお菓子を食べたりする前室。
テーブルの上に白井さんが手掛けた作品の台本が置いてあり、壁際には小道具が置いてありました。
楽屋の数の多さに驚き、搬入エレベーターに乗り、駐車場と繋がった搬入口へ。
再びエレベーターに乗り、脇から3階席へ。そこから2階席に移動。
2階席は舞台全体が見渡せて、尚且つ近い!
野外劇場をイメージした天井画には青空に雲が浮かんでいます。
最後の質問コーナーで、照明のLEDと旧来型のRGB(R=RED=赤 G=Green=緑 B=Blue=青)の違いを質問された方がいて、LEDだと反応が早く、RGBだと徐々に明るくしたり暗くしたりができるという話をしていました。
白井さんは蛍光灯の点滅をデータに打ち込んでくれた照明スタッフさんがいたことも話されていました。
プロのこだわりが舞台芸術を作り出しているんですね。
世田谷パブリックシアターの今年度のコンセプトは「劇場は広場。」
そのコンセプトを実践する熱い想いの籠った劇場ツアーでした。
今後の観劇がさらに楽しみになりました。