診断結果を聞いて茫然自失となった黒澤武蔵(吉田鋼太郎)に、医師の第一声が「大丈夫ですか?」ではなく「どうされました?」と言っている時点で余命1カ月は武蔵の聞き間違いだなと確信しました。
医師の診断は「様子見、1カ月といったところでしょうか?」くらいだったんじゃないの?
六道菊之助(三浦翔平)なんか「トール2つ」の注文を「吐血」って聞き間違えちゃってるくらいですからね。
ということで、武蔵の事を心配して泣く春田創一(田中圭)を牧凌太(林遣都)が抱き締めるシーンや、蝶子(大塚寧々)を栗林歌麻呂(金子大地)が抱き締めるシーンにはウルッときたのですが・・・
ビデオレターのシーンは、武蔵はビデオをホームパーティーの場に置いてくるんじゃなくて後日郵送しろよ!とか、牧は泣くにしてもそんな泣き方するか?とか、春田は泣くだろうし追いかけるだろうけど、自分に恋愛感情を持ってる人間に縋るのは相手に対して残酷過ぎやしませんか!?とか冷めた目で見てしまいました。
『おっさんずラブ in the sky』の結末も、成瀬竜(千葉雄大)に狂おしいまでに恋してた春田が、突然自分の感情が恋愛なのか何なのか分からないままに、自分に恋愛感情を持つ武蔵に告白するという急旋回で私の気持ちが急降下してしまったんですよね。
それまでは、愛する成瀬の幸せを願うようになる春田が、2018年の連ドラ当時の武蔵の立場に重なって、名作になるかと思っていたのに迷作になっちゃたなと、ガッカリしてしまったのです。
私は『おっさんずラブ』を➀単発②2018連ドラ+映画+リターンズ③in the skyと3つの世界と捉えているので、in the skyにおいてシリーズを通しての春田と武蔵の関係と言われましてもだし、まして中の人である圭さんと鋼太郎さんの絆と言われましてもで、そんなものに頼らずに物語として勝負してくれやなのであります。
残り1話。さてどうなりますことやら?
その前に今日は『家事ヤロウ』があるので楽しみです