2004年4月11日~6月20日まで放送。
明青学院大学4年の結城櫂(妻夫木聡)は、ある日キャンパス内でバイオリンを弾く萩尾沙絵(柴咲コウ)と見かけた。沙絵は4年前ジュリアード音楽院留学中にほとんど聴覚を失いバイオリニストになる夢を絶たれ、親友の小沢茜(白石美帆)以外には心を閉ざしていた。
社会福祉心理学を学ぶ櫂は手話を使えたことから沙絵と交流を持ち、親友の相田翔平(成宮寛貴)と矢嶋啓太(瑛太)も合わせた5人で卒業までの日々を満喫すべく「オレンジの会」を結成する。
田中圭くんの出演は第8話前半のみ。
聴覚に障害のある沙絵のために、大学の講義内容をパソコンで同時入力してあげる役です。
こう書くと、いい人そうだけど・・・
「めんどくせえな」
「ぶっちゃけ、かったりいんだもん」
「俺、単位落としそうでさ、慈善事業で点数稼いでるの」
って沙絵本人の前で言っちゃうクズ男。
ああ、いるいる、こういう学生いるよね~って感じで、とてもナチュラルです。
櫂の彼女・髙木真帆(小西真奈美)は善意の押し売り具合がウザくて、これまた、ああ、いるいる、こういう人いるよね~って感じです。
その他に、翔平の彼女役で山田優さん、翔平の妹役で上野樹里さん、沙絵の幼馴染み役で沢村一樹さんも出演しています。
物語はツッコミどころが多過ぎて、どこからツッコんでいいやら・・・
茜はオレンジノートに「・・・何かあるかな~と思って田舎(静岡)から出て来て、東京の大学に入って・・・」と書いているんですが、確か高校から明青で沙絵と一緒だったという設定だったはずだけど?
櫂は遊園地でどこまで飲み物を買いに行ったんだろう? 夕方買いに出かけて夜雨が降ってきてから戻るって?
啓太がキャンプ費用を清算するのに、高速代・ガソリン代・バンガロー代をいちいち個別に5で割ろうとするんだけど、合計してから割ったら?
って誰も言わないの?
アンネ=ゾフィー・ムターに認められて留学した人が10万円でバイオリンを売ってしまうって・・・えっ、沙絵の「ナポリのガリアーノラベル」ってそんな安物だったの?
「ごめ~ん、間違えちゃった」って言ってみんなの演奏を止めちゃうオーケストラ団員って何? どんな素人集団だろうと指揮者が止めない限りそれに従いますけどね。
沙絵は「喋り方が変だ」と笑われてから言葉を発しなくなった設定だけど、中途失聴したからといって今まで喋っていた感覚が突然無くなるわけではないと思いますが?
沙絵は高音が僅かに聞こえるだけで、どうやってバイオリンの調弦をしていたんだろう?
「音程が微妙にずれる」と指摘される以前の大問題だと思うけど。
こういう設定ありきは、ドラマ自体が沙絵を「耳の聞こえない美少女ピアニスト」として売り出そうとした柿崎透(永井大)と根幹が同じように思います。
★★★★★ より現実的なシンバルを馬鹿にしているのが嫌です。