2012年1月~3月放送。
板尾創路さん、田辺誠一さん、田中圭くんによる刑事ドラマ。
板尾さんが演じるのは、推理力鋭い黒川鈴木。
クールだけれど、白石にはすぐにキレ、赤木にたしなめられることもしばしば。
なぜか、靴紐を結ぼうとしゃがむと、後方に転がる。
田辺さんが演じるのは、黒川の部下であり、親戚の白石高作。
度が過ぎるマイペースで、捜査の役には全く立たないので、たえず黒川をイラつかせる。
田辺さんが振り切った演技をしています
圭くんが演じるのは、奥野原警察署内で唯一まともな普通の刑事、赤木忠志。
冒頭から笑いました。
一週間前に赴任してきているのに、白石に「えっ、誰?」と言われてしまう赤木。
これ、赤木役が圭くんじゃなかったら単なるギャグだけど、圭くんだからこそのブラックジョーク
職場で田中圭沼にはまってしまったことをカミングアウトしたら、同僚に「何に出てた?」と聞かれ、「(同僚が好きな)図書館戦争に出てたよ」と答えたら、「えっ、出てた? 何役?」「小牧教官」「ええーっ、あれ田中圭くんだったのー? カッコ良かったよね」って。
そうなんです。
みんな圭くんを知っているし、観ているんだけど・・・なんですよ
いいんです。
役が生きていれば、「田中圭」が存在していなくてもいいんです
で、このドラマの何がおもしろいかって、黒川と白石もそうだけど、署長(斉木しげる)も交通課の緑川緑(藤本泉)も、とぼけた人たちで、まともな人が赤木しかいないということ。
圭くんだけが、一般的な刑事ドラマの演技をしていて、黒川と白石のつなぎとなって、アンバランスなおかしみを増大させています。
生真面目な突っ込みも、タイミングが絶妙です。
ですので、第9話以降、赤木が内勤になってしまい、外回りが黒川と白石だけになってしまうと、残念ながら、おもしろさが半減してしまいます。
吉本の芸人さんが多数ゲスト出演していますが、ギャグは持ち込まずシリアスに演じているので、懸念していた「寒さ」はありませんでした。
第3話で、遠藤章造さんの演じたストーカーは、本当に不気味でした。
最終話で、『おっさんずラブ』でマイマイこと瀬川舞香役を演じた伊藤修子さんが、家政婦役で出演しています。
1話30分ですが、良くまとまったヒューマン・ミステリードラマです。
★★★★★ 板尾創路さんの田中圭くん評は「頭いいですよね、彼は」
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