フランス額装のレッスンに行ってきました。
今回は「パスに傾斜を付ける」という技法を習いました。
(パスというのは一般の額装の、マットのことです。)
その傾斜が付いているパスで額装する作品は、このポストカードです。
静かな部屋の様子が伝わってくる絵です。
イーダが弾いているのは、どんな曲なんでしょうね。
自分の好きな曲をイメージしながら鑑賞するのも
楽しいかもしれません。
このポストカードを額装するときに、最初に思ったのは
静かな雰囲気を壊さないようにしたい、ということです。
ならば落ち着いた静けさが伝わる額装を。
色でアプローチするのではなく
明暗をキーワードに考えてみました。
師匠からは「質感がある紙を使ってみてはどうか。」
というアドバイスがありました。
なるほど・・・。
そこで、選んだのはキャソン ミ・タントのブラウンと
名前を知らないけれど、大切にしていたグレイの紙です。
グレイの紙は厚めで、手触りがザラザラしていて
とても良い感じです( ´艸`)
テーブルの奥の、
開かれている扉の向こうで
イーダが弾いているピアノが接している
壁に掛かる絵画にまで共鳴するような奥行き感を出したい。
ところが。
厚紙にグレイの紙を貼り、のりしろを処理していると
折った紙の表面が所々はがれてしまいました。
これは失敗か?
いえいえ・・・せっかくですから、これも風合いとして残しておきましょう。
フランス額装の楽しさの一つに、
額に入れる作品をどう解釈するか・・・という事があると思います。
同じポストカードを額装しても、
製作者によって様々な額装作品ができるでしょうね。
次回のレッスンまでに、
この傾斜が付いたパスを収めるための
額縁を厚紙で作ります。
その作業が済んだら、今回の課題が完成です。
では~('-^*)/