フランス額装レッスン♪ パスパルトゥ フォルト パント | アトリエROMAN

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カリグラフィーを中心にアート、ハンドクラフトの愉しみを綴ります。

フランス額装のレッスンに行ってきました。



今回は「パスに傾斜を付ける」という技法を習いました。

(パスというのは一般の額装の、マットのことです。)




その傾斜が付いているパスで額装する作品は、このポストカードです。





















ヴィルヘルム・ハンマースホイ 「ピアノを弾く妻 イーダのいる室内」



静かな部屋の様子が伝わってくる絵です。

イーダが弾いているのは、どんな曲なんでしょうね。

自分の好きな曲をイメージしながら鑑賞するのも

楽しいかもしれません。



このポストカードを額装するときに、最初に思ったのは

静かな雰囲気を壊さないようにしたい、ということです。
ならば落ち着いた静けさが伝わる額装を。

色でアプローチするのではなく

明暗をキーワードに考えてみました。


師匠からは「質感がある紙を使ってみてはどうか。」

というアドバイスがありました。

なるほど・・・。


そこで、選んだのはキャソン ミ・タントのブラウンと

名前を知らないけれど、大切にしていたグレイの紙です。













グレイの紙は厚めで、手触りがザラザラしていて

とても良い感じです( ´艸`)



テーブルの奥の、
開かれている扉の向こうで

イーダが弾いているピアノが接している

壁に掛かる絵画にまで共鳴するような奥行き感を出したい。





















ところが。

厚紙にグレイの紙を貼り、のりしろを処理していると

折った紙の表面が所々はがれてしまいました。



これは失敗か?



















いえいえ・・・せっかくですから、これも風合いとして残しておきましょう。


フランス額装の楽しさの一つに、

額に入れる作品をどう解釈するか・・・という事があると思います。

同じポストカードを額装しても、

製作者によって様々な額装作品ができるでしょうね。



次回のレッスンまでに、

この傾斜が付いたパスを収めるための

額縁を厚紙で作ります。

その作業が済んだら、今回の課題が完成です。



では~('-^*)/