国立西洋美術館で開催中の「いとも優雅なる中世の小宇宙」に行ってきました。
この企画展は2019年~2020年度に3回にわたり開催された「内藤コレクション」の写本リーフの大多数を一堂に展示しています。
西洋の写本は中世ヨーロッパの印刷技術が誕生していなかった時代に、手書きによって作られていました。
内藤コレクションでは13世紀から16世紀頃の装飾写本を観ることができます。
聖書や時祷書などキリスト教関連のものが中心です。
文字列が拡大鏡なしでは読み取れないほど細密に書かれているリーフもありました。
彩色も美しいまま残されていて、本がどれほど貴重な物だったのか伺い知ることができます。
詩編集零葉
豪華な彩色が多いなかで、今の時代でも見かけそうなイラストのようなリーフもありました。
丸太を担ぐ農夫の様子がカリカチュア風に描かれています。
展示作品数は国内の図書館所蔵のものを少し加えて約150点とのことです。
これまでも内藤コレクションに足を運ぶたびに写本をモチーフにしたグッズを買いそろえてきましたが、この度は紙製のファイルとブックカバーを購入。
そして近いうちにオンライン書店で取り寄せようとしていた本が、ミュージアムショップにあってラッキー
『中世ネコのくらし 装飾写本でたどる』 美術出版社
写本モチーフの小物は、お気に入りの缶に入れています。
本とインクと羽根ペン。
親近感が湧いてきます。
将来の私
8月25日まで開催しています。
ナラン