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アトリエROMAN

カリグラフィーを中心にアート、ハンドクラフトの愉しみを綴ります。

 「フィシスの波文」という文様のことをテーマにしたドキュメンタリー映画を観てきました。

 

フィシスという言葉はギリシャ語だそうで自然の原理を表す言葉であり、日本語の「自然(じねん)」に近い概念だそうです。

 

 

 

江戸時代から受け継がれている京都の唐紙の文様を主題にしています。

唐紙の文様以外にも和紙のこと、アイヌ文様、西村絹織物など。

ミナペルホネンのデザイナー皆川明さんが絵を描いている映像もありました。

 

 

 

 

この映画のことを知ったきっかけは、公開前に映画プロデューサーの河合早苗さんと、アイルランドのケルト文化や『ケルズの書』について多数の著書がある鶴岡真由美さんのオンラインセミナーを受講したことからです。

『ケルズの書』は私自身が最も関心を寄せている写本です。

 

日本の三つ巴文様とケルズの書に描かれている装飾の中に、とてもよく似ている部分があることもセミナーを受けて気が付きました。

 

 

映画ではローマの「サンタ・マリア・イン・コスメディン聖堂」のモザイクも映し出されました。

聖堂内には唐紙の文様に似ているモザイクがあるそうです。

 

 

 

 

 

以前にローマを旅行したときにサンタ・マリア・イン・コスメディン聖堂で撮った写真です。

モザイクを写したのは1カ所だけでしたが・・・。

いろいろなモザイク模様がありました。

 

 

作業する音や描く音が心地よく響く静かな映画です。

出演者の言葉から自然界と人間の関係性をイメージすることができました。

 

 

「フィシスの波文」は今年の4月から各地で上映されています。

私は東京都の田端にあるシネマ・チュプキ・タバタで観ました。

(7月14日~7月30日まで)

全国順次公開しているようです。

 

ところで。

田端は私にとって懐かしい街。

2004年から2年半ほど色彩アートを楽しんでいただくために、田端にある福祉施設でボランティアをしていました。

その活動を始めたのも7月だったと思います。

 

街の様子をほとんど憶えていませんでしたが、ボランティアの仲間たちと歩いた光景が甦ってきました。

何となくこのまま帰るのは残念だったので、和菓子のお店に寄ってスイートポテトをお土産にしました。

 

甘すぎず、滑らかな食感で美味しかったです。

 

 

 
 
店主様から看板の撮影許可を頂きました。
 

 

 

 

 

 また訪れる機会がありますように。

 

 

 

 

ナラン