今日は、休み。
割とずっと読書してまして、
夕方動物病院。
うちで測ると38度前後だったわんこの体温、
動物病院で測ると40度近くなるので、
体温計持っていくことに。
そして、持参した体温計使って病院で測ったら
みるみる体温が上昇し、40度超え。
病院の体温計で私が測らせてもらっても
やっぱり40度超え。
ということで、体温計が悪いわけでも
私の測り方が悪かったわけでもなかったようで・・・
どんだけ緊張してんだわんこ^^;
見た目そんなに上がるような行動もしてないんですが^^;;;
そんなわけで、調べられることはあらかた調べ尽くしてしまい、
これといった異常も出てこず
ただALPとCRPの高値が出るのがやっぱり謎だねえ
みたいな感じで。
まあ、バシッと悪いところ出てこられても
それはそれで困るけどね(汗)
まあ、胆泥はあるので、
それの薬(ウルソデオキシコール酸)を飲ませつつ
薬の切れる2週間後に再訪することに。
正直、助かった^^;
お金がキツイっす。
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昨日書いた乃南アサさんの「ピリオド」
読み終わりました。
以下、ネタバレ。
危篤に陥った兄が亡くなる直前、
葉子は故郷栃木の実家を一度見に行ってみる。
誰も住まなくなって久しい家は荒れていた。
その荒れぶりの描写がなかなかスゴイ。
植物がかなり侵食しているし、
屋根が崩れ落ちている部屋もある。
途中、東京の警察から電話が入り、
不倫していた相手が自×したことを知る。
地元の不動産屋とも話がついて、
家の写真をたくさん撮って、実家を後にする。
東京に帰ったところで、兄の容態悪化を聞き、
長野へ向かうが、死に目には間に合わなかった。
級友だったその妻が美容院へ行っている間に
甥や姪と話す。
妻も、どうやら不倫をしているらしく
子供たちにも感づかれている。
それで特に姪とそりが合わない。
甥は大学で上京する予定だが
姪も受かった県立高校を蹴って上京したがっている。
それに対し、葉子は条件を出す。
葬儀が終わり、東京へ帰った時に、
再び警察から連絡が入り、
不倫相手の自×の理由を聞かされる。
ラスト、撮ってきた栃木の家と兄の葬儀の写真を整理しているときに
兄嫁から電話が入り、
甥だけでなく姪も上京したがっていることについて
けしかけたのではないかと難詰されるが
突っぱねる。
「時にはおだて、時には泣き落としのような真似をしながら
志乃(兄嫁)は葉子に対して、常に我を通し続けてきた。
兄が苦労をかけているという後ろめたさと、
いちいち言葉を返していては余計に面倒だと思うから
葉子は常に言葉を呑み、聞き役にだけ回ってきた。
だが、それも終わりにしたかった。」
「少しばかり身軽になったとは言っても、こうして次から次へと
問題はが起きてくる。志乃の問題が落着したとしても、
理菜(姪)の問題は残るだろう。そして、やがてまた
周囲に新しい人間との関わりが生まれ、新しい問題が起きてくる。
-----生きている限り。
ずっとそういう思いをするのだろう。
嫌だとか良いとか、そういう次元の問題ではなく、
自分の都合とも関係なく、そういう面倒な事柄に日々、頭を悩ませながら、
これからも年月を過ごしていくのだ」
文庫の帯には乃南アサさんの短い作品後記のような文章が載っていて
「どこかに帰りたいと思う気分、帰りたいと望む心を描いてみたかった」
「人は自分の人生にいk塚のピリオドを打ちながら進んでいく。
進むしかないからこそ、振り返りたくなるのだと思う」
とありました。
確かに全編に、「帰りたい」と思わせる記述はあり、
特に兄の危篤をきっかけに、共同名義だった実家を
兄嫁の志乃に言われて承諾した時に、
「帰る場所をなくすのだ」
と、何年も帰らず放置していた家だったにもかかわらず
思ってしまう葉子に、なんだか共感してしまった。
とにかく、心理描写がえぐいくらい鋭かったなあという感じ。
どっしり重い作品だったけど、
ラストは少し軽くなりました。