仕事と力学的エネルギー・仕事と仕事率の計算 | 数学解説ブログ(つくば市の「数学・算数・物理に強い」プロ家庭教師 長通幸大・発信)

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中学高校の定期試験問題・大学入試問題・Twitterの数学特化系アカウントで出題された問題・閲覧した方からのご質問まで、幅広く取り扱う方針ですので、
日々の学習や数学的発想・思考力の向上にお役立ていただければ幸いな限りです。

履修学年:高校1年もしくは高校2年

今までは、力を受けながら運動する物体にはたらく加速度について、運動方程式を踏まえてご紹介致しました。

本題では、物体が力を受けながら運動することで得るエネルギーについて、ご紹介致します!!

そもそも、エネルギーとは…?仕事とは…?
どちらも、日常生活でなじみが深い言葉ですが、
物理の領域では、使い方や意味がだいぶ異なってしまうのです!!

まずは、物理学における「エネルギー」と「仕事」の意味について、検証してみましょう!






そうなんです!

物理において、「物体が外力に仕事をされる」もしくは、「外力が物体に仕事をする」というのは、「物体が外から力を受けることで、エネルギーを得る」という意味なのです!!

そしてエネルギーというのは、物体の状態を変化させるための能力値のことなのです!!

1(J)のエネルギーは、物体に1(N)の力を加えて、その力の方向に1(m)移動させる時、物体に加わるエネルギーのことです。

では、1(N)の力というのが、そもそもどのようなものなのか…?
せっかくですので、ご紹介致しますね。

1(N)の力は、1(kg)の物体を、毎秒1(m/s)ずつ加速させることができる力のことをいいます!!
このように書くと。少しぼんやりしてしまったかもしれませんね。

重力加速度の意味と運動方程式から、1(kg)の物体には、約9.8(N)の重力がはたらき、物体にはたらく重力は物体の質量に比例することがわかります!!

よって、1(N)の力というのは、質量が約102(g)の物体にはたらく重力とも解釈できるのですね。

斜めにはたらく力が物体にする仕事の具体例につきましては、追って解説をアップロード致しますが、計算のために必要な三角比の扱い方は、「三角比・三角関数の基本的定義」でご確認ください。