どんなに頭が痛くても、動悸と息切れがしても、左半身が痺れても。

『書きたい』という欲望が私を生かしてくれる。

その欲望のせいで無理をしているのに、体のどんな痛みも『書かない』苦痛より痛くないと知っている。

他の仕事をしていたころ、書きたくて堪らなくて泣いた。

その涙が、リスクが高いことがわかっていても、作家の世界に飛び込む理由をくれた。

「体の痛みを治したかったら作家を辞めなさい」

と国立病院の先生に言われたことがある。

でも、書けない日々の苦しさをわかっているから、体の痛みを選んだ。

今も痛い。
左手が胴体に突き刺さっているように痛い。

でも、やはり私の頭には活字が浮かんで、動く右手は言葉を生んでいる。

それが紛れもなく事実。

書いているときは痛くない。書けないほうがもっと痛い。

右手も動かなくなったら書けないけど、そうしたらまた別の方法で書けばいい。
もしどこも動かなくなって、人に手伝ってもらわなくちゃ書けなくなっても、『書きたい』という欲望がある限り、それに従っていく。

もう、書きたくても書けない痛みに泣きたくはない。
それが一番辛い。

出版予定の原稿はペンディング(保留)状態だけど、その続きや番外編も書きたい。

エッセイできっかけをもらった私だけど、元来からの小説を出版する目標を諦めたわけじゃない。手直しをして、絶対に世に出してあげたい原稿がある。

ブログを始めて一ヶ月が過ぎた。毎日ネタを書ける媒体を得て、それを続けられることがわかった。まだまだやれることがたくさんある。

体は痛くても、想いは痛まない。

書きたいことがあるから、痛みに負けないでいられる。

書くために生きていく。
生きてくために書いていく。

今年も半分過ぎた。
毎年7月1日は私の再スタートの日。

今日からまた、気持ちを新たに頑張ってゆきます。

欲望は喜びを得て、痛みをねじ伏せてくれます。
いつか痛みを消してくれるはずです。

その日まで、その日が過ぎても、頑張って書いていきます。