ロスト・フライト | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Plane
監督:ジャン=フランソワ・リシェ
キャスト:ジェラルド・バトラー/マイク・コルター/ヨソン・アン
配給:ライオンズゲート/ポニーキャニオン
公開:2023年11月
時間:107分




このコーナーでは久しぶりとなるジェラルド・バトラーの主演作『ロスト・フライト』を今夜は紹介。航空機パニックと脱出サバイバルの合わせ技という,ありそうであまりない設定が,見てみるとかなり面白く仕上げられた1本。監督は,フランス出身で硬派な作品の得意なジャン=フランソワ・リシェ。

新年早々悪天候が予想される中,シンガポールから東京を経由しハワイ・ホノルルへ,会社の指示で難しいフライトに臨むブロディ・トランス機長(ジェラルド・バトラー)。離れて暮らす愛娘とホノルルで久しぶりに再会することを待ち焦がれていた彼だったが,離陸直前に移送中の犯罪者ルイス・ガスパール(マイク・コルター)の搭乗が告げられ,悪天候だけでなく予定外のフライトに暗雲が立ち込めていた。

かつては大手航空会社に在籍していた実力派パイロットのトランス。順調なフライトに思えたが,フィリピン沖上空で突如激しい嵐と落雷に巻き込まれ,機体の電気系統は機能停止。通信も途絶えコントロールを失ったトレイルブレイザー119便。トランスは意を決し着水の準備に入るが,寸前で目の前に広がった孤島へ奇跡的に不時着する。しかし,その島は反政府ゲリラが支配する無法地帯・ホロ島だった。一方,消息不明となった119便の事態を重く見たトレイルブレイザー社は,外部から元軍人の危機管理担当者として腕利きのスカースデイル(トニー・ゴールドウィン)を招き事態の収束にあたるのだったが…。

航空機パニックと脱出サバイバルを中心に,パイロット&殺人犯のバディによるサバイバルアクションは,ヘタすると“B級?”って位の小ぢんまりな舞台で,シビアな緊張感を持続させ,「どうなるの?」って期待を膨らませる。リアルな展開に曲者揃いの共演陣。ちょっとしたセリフにも味があって秀逸で,それを巧みに翻訳した技量にも拍手。

G・バトラー,やっぱいい仕事してる! と嬉しくなる1本だ。


映画クタ評:★★★★


右矢印ジェラルド・バトラー作品まとめ


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『ロスト・フライト』
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