マリー・ミー | p・rhyth・m~映画を語る~

p・rhyth・m~映画を語る~

メインブログ【くた★むび】



原題:Marry Me
監督:カット・コイロ
キャスト:ジェニファー・ロペス/オーウェン・ウィルソン/マルーマ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ/東宝東和
公開:2022年4月
時間:122分




派手な男性関係や我が儘セレブっぷりで有名なジェニファー・ロペスだが,映画の役柄で見る彼女は,そんな話とは別人に見える。もちろん,そこがプロだし魅力でもあったりする。そんなジェニファーの『ハスラーズ』以来の映画出演。それも,自ら製作・主演を務めたのが,今夜紹介する『マリー・ミー』。ボビー・クロスビーのグラフィックノベル小説を原作にしたロマンティック・コメディだ。

2019年の秋に,ひと月ほどで撮了したこの作品。ちょうど,元ヤンキースのアレックス・ロドリゲスとの婚約中だったジェニファーだが,公開までの3年間に破局。現在は俳優のベン・アフレックと結婚している。メガホンは『ウソはホントの恋のはじまり(A Case of You)(2016年)の女性監督カット・コイロ。

世界的ポップスターのカット(ジェニファー・ロペス)は,人気歌手で新曲『マリー・ミー』のデュエット相手でもある婚約者バスティアン(マルーマ)との結婚式を,ファンが見守るコンサート会場で挙げる計画を立てていた。ところが幕間で客席が一斉にスマホを見てざわつき始める。カットの付き人とバスティアンの浮気現場の隠し撮りがSNSに拡散されたのだ。動揺を隠せないままステージへ向かうカット。

一方,バツイチのシングルファーザーで数学教師のチャーリー(オーウェン・ウィルソン)は同じ学校に通う年頃の娘ルー(クロエ・コールマン)との関係が良くなればと,同僚教師パーカー(サラ・シルヴァーマン)に誘われてコンサートに来ていた。失意のままステージに上がったカットは,「Marry Me(結婚して)」と書かれたボードを持ったチャーリーに衝動的にプロポーズしてしまう。前代未聞のギャップ婚に周囲は大混乱に陥るのだったが…。

どこかで見たような場面と設定とストーリーなのだが,見る者の興味が続くのは,カットの歌の上手さと,チャーリーの意外なリード力。“自信を持つと男は変わる”良い典型と,優しさ故の弱さの演技が,同性としては惹きつけられる。

『Marry Me』の曲とボードを,いい感じに展開に絡めながら,面白くて楽しいオーソドックスなラブコメが,何だか不思議と心地よい。主役の名と監督の名が同じなのもお遊びだろうか? 個人的には好きな1本だ。


映画クタ評:★★★★


右矢印オーウェン・ウィルソン作品まとめ


カチンコもっとカチンコ
『マリー・ミー』
▼お友達ブログ▼