アバター:ウェイ・オブ・ウォーター | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Avatar: The Way of Water
監督:ジェームズ・キャメロン
キャスト:サム・ワーシントン/ゾーイ・サルダナ/シガニー・ウィーバー
配給:20世紀スタジオ/ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開:2022年12月
時間:192分




今年ラストに紹介する作品は,今月から全世界同時に公開の始まった『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。様々な形で映画史を塗り替えた前作から13年,続編の製作発表からでも10年。“惑星パンドラ”ファンとしては,首を長くして待ち過ぎて伸び切ってしまいそうになってたし,スクリーンに映像が映し出されるまで「本当に観れるんだろうか?」と期待と疑いが入り混じって妙に緊張させられた。

脚本・監督は前作に引き続き『ターミネーター』『タイタニック』の巨匠ジェームズ・キャメロン。地球を1周するワールドツアー・プロモーションで来日後,帰国中の機内でコロナ感染しLAプレミアを欠席したというニュースの中での公開当日となった。

地球からはるか彼方の神秘の星パンドラ。地球人達を退去させた戦いから10年以上が経っていた。ナヴィとして新たな生を受け,ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれた元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)は,息子のネテヤム(ジェイミー・フラッターズ)とロアク(ブリテン・ダルトン),娘のトゥク(トリニティ・ジョリー・ブリス),今は亡きグレース・オーガスティンのアバターから生まれた養女のキリ(シガニー・ウィーバー),そしてマイルズ・クオリッチ大佐(スティーヴン・ラング)の息子でパンドラに残されたスパイダー(ジャック・チャンピオン)らと平和に暮らしていた。

一方,死にゆく地球から一刻も早いパンドラへの移住とナヴィの植民地化を目指す人類は,新たに建設した地球人居留地“ブリッジヘッドシティ”を前線基地とし,そこで人間のDNAとナヴィのDNAを掛け合わせた人造生命体“リコンビナント”を生み出していた。生前の人格のバックアップを植え付けられて目を覚ましたのはクオリッチ大佐。

再びの脅威に晒されながら抗戦するナヴィたち。そんな中,自分がいるために人類に狙われると考えたジェイクは,家族と共に“オマティカヤ族”を去る決断をする。やがて,トノワリ(クリフ・カーティス)をリーダーとするサンゴ礁の海に暮らす“メトカイナ族”のもとに身を寄せることになるジェイクたちだったが…。

“3D作品を観ること”が現象化しイベント化して,国内累計興収156億円を記録した13年前の『アバター』を知る人には,まさに「ようやくの里帰り」な感覚で,前作より格段にリアルなパンドラで懐かしさと温かさに包まれながら,物語に没入していけるだろう。映像的にも技術的にも,そして製作費もスペシャルな3時間以上の映像体験だ。そこにはキチンと現実と同じ時間が経過していて,その分の年齢と経験を重ねた観る者の“今”をガッツリと投影させてくれる。

オープニング興収も“日本以外すべての国で1位”。しかし,前作の後,多くの3D映像体験をした日本人にとっては,“新しい刺激”にはならなかったようで,2週連続で『THE FIRST SLAM DUNK』『すずめの戸締まり』の後塵を拝する成績となっている。

若者たちよ,アニメもいいけどアバターもね!

と再びグチりながら,個人的には迷いなく5つ星

ストーリー的にはもはや『アバター』ではないわけだが,2年後の公開が決定している『アバター3』をはじめ,成績次第で『アバター4』『アバター5』製作へのGOサインが決まるとか。ぜひとも『5』まで描いてほしいと願わずにはいられない。


映画クタ評:★★★★★


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右矢印サム・ワーシントン作品まとめ

右矢印アカデミー賞受賞作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

アバター』(2009年)