CUBE/一度入ったら、最後 | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:清水康彦
キャスト:菅田将暉/杏/岡田将生
配給:松竹
公開:2021年10月
時間:108分




今夜紹介するのは,1997年に公開され,低予算ながら世界的ヒットを記録したカナダ映画『CUBE』のリメイク作品。オリジナル版の監督であるヴィンチェンゾ・ナタリがクリエイティブ協力として参加した初の公認リメイク作品だが,結末は日本版独自のものとなるシチュエーション・スリラーだ。監督は『MANRIKI』(2019年・HIGH BROW CINEMA)『その日、カレーライスができるまで』(2021年・イオンエンターテイメント)の清水康彦。主題歌は星野源の『Cube』。

突然,謎の立方体に閉じ込められた6人の男女。エンジニアの後藤裕一(菅田将暉),フリーターの越智真司(岡田将生),中学生の宇野千陽(田代輝),団体職員の甲斐麻子(杏),整備士の井手寛(斎藤工),会社役員の安東和正(吉田鋼太郎)。6人は年齢も性別も職業もバラバラで,閉じ込められた理由も皆目分からない。それでも懸命に出口を探そうとする。

そんな彼らを,熱感知式レーザー,ワイヤースライサーや火炎噴射など,殺人的なトラップが次々と襲う。仕掛けられた暗号を解明しなくては,そこから抜け出すことは絶対にできないのだ。体力と精神力の限界,極度の緊張と不安の中で,徐々に表れていく人間の本性。終わりが見えない道のりを,生きるためにひたすら進んでいく彼らは,果たして無事に脱出することはできるのか…?

登場人物は,ほとんど死体の最初の男(柄本時生)と回想シーンに現れる裕一の弟・博人(山時聡真)を合わせても8人っきり。背景はひたすら立方体の部屋。人間の脆さや狂気を織り交ぜながら描かれる不思議世界で,俳優たちの上手さがなければ成り立たない作品だ。

批評家には酷評されていたが,個人的には極度なキャラの立ち方が面白いと思ったし,退屈せずに楽しめた。ただ,ラスオチだけがイマイチ釈然としない。


映画クタ評:★★★★


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