レミーのおいしいレストラン | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Ratatouille
監督:ブラッド・バード
キャスト:パットン・オズワルト/イアン・ホルム/ルー・ロマーノ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2007年7月
時間:112分




3夜連続で“ピクサー作品特集”。まず今夜は,シェフを夢見るネズミと料理の苦手な見習いシェフが巻き起こす奇跡をハートウォーミングに描いた『レミーのおいしいレストラン』を紹介。食品の質感や弾力,粘性などの表現の難しさからCG界のタブーとされていた料理を見事に表現し,3DCG技術の最高峰であることを見せつけたピクサーの傑作だ。脚本&監督は『Mr.インクレディブル』シリーズのブラッド・バード。原題の『Ratatouille』はフランス南部の野菜煮込み料理「ラタトゥイユ」の意味で,主人公のレミーがネズミ(Rat)であることに掛けられている。物語のクライマックスでカギとなる料理でもある。

フランスの片田舎。ネズミのレミー(パットン・オズワルト)は天才的な嗅覚と味覚を持ち,いつの日か一流レストランのシェフになるという叶わぬ夢を持っていた。ある日,古巣を追われて逃亡の途中に,嵐で家族とはぐれてしまい,ひとり華の都パリにたどり着く。そこに現れたのは,レミーが最も尊敬する亡き天才シェフ,グストー(ブラッド・ギャレット)のゴースト。グストーはレミーを,自分が経営していたレストランまで導いたのだった。

レストランの厨房では,母の遺言に従って店にやって来たばかりの見習いシェフのリングイニ(ルー・ロマーノ/吹替:佐藤隆太)が大事なスープを台無しにしてしまっていた。レミーは思わずスープを作り直し,最高の味に仕上げるが,リングイニに見つかってしまう。スキナー料理長(イアン・ホルム)はリングイニを正式に雇い,コレット(ジャニーン・ガラファロー)に教育係を命じた。料理の才能がないことを自覚していたリングイニは,レミーを帽子の中に隠し,レミーの指示通りに料理することを思いつく。こうして彼らは秘かにコンビを組み,パリ1番のシェフを目指すことになるのだったが…。

父と子の和解や恋愛要素も取り入れつつ,一流のコメディに仕上げられたストーリーが温かい。しかしそこは“料理モノ”。美食とは? そして,批評とは? という部分にも踏み込んでいて,大人目線でも唸らせられる秀作だ。第80回アカデミー賞では長編アニメ映画賞を受賞している。


映画クタ評:★★★★


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『レミーのおいしいレストラン』
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