モンスターズ・インク | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Monsters, Inc.
監督:ピート・ドクター
共同監督:デヴィッド・シルヴァーマン/リー・アンクリッチ
キャスト:ビリー・クリスタル/ジョン・グッドマン/メアリー・ギブス
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2002年3月
時間:94分




STAR WARS』シリーズで成功したジョージ・ルーカスが,特殊効果を担当するILM内に1979年に設けたCGアニメ部門をルーツとするピクサー。“ピクサー”の社名は,その後1986年に,アップル創業者のスティーブ・ジョブズがこの部門を買収し独立させた時に名付けられたもの。現在ではウォルト・ディズニー・スタジオの傘下として,数々の大ヒットCGアニメを世に送り出している。

そんなピクサーの大ヒット作品の中から,2夜連続で『モンスターズ・インク』シリーズを紹介。18年前に公開された第1弾は,ピート・ドクターの監督デビュー作。デヴィッド・シルヴァーマンとリー・アンクリッチが共同監督として名を連ねている。第74回アカデミー賞では歌曲賞を獲得した。原題の『Monsters, Inc.』は「モンスターズ株式会社」的な意味。

様々な姿のモンスターたちが暮らすモンスターワールド。その中心にある大企業モンスターズ・インク(通称MI)では,会社が無数に保有する人間の子供部屋へ通じるドアから怖がらせ屋(Scarer)のモンスターを送り込み,集めた子供たちの悲鳴をモンスター・シティのエネルギーに変換して町中に供給していた。しかし,映画やゲームの影響で簡単には怖がらなくなった子供たちのせいで,MIの業績は悪化を辿り,エネルギー不足は深刻化。さらに,恐るべき病原菌を持っている人間の子供たちからモンスターワールドを守るためのCDA(子供検疫局:Child Detection Agency)による作業のため,業務は度々中断させられていた。

この会社のトップエリートが,屈強な体で毛むくじゃらの青いモンスターで悲鳴獲得ポイントNo.1のサリー(ジョン・グッドマン/吹替:石塚英彦)と,その相棒でアシスタントを担う緑色のひとつ目モンスター,マイク(ビリー・クリスタル/吹替:田中裕二)。サリーはMIの大社長ウォーターヌース(ジェームズ・コバーン)に仕込まれ,社内の誰からも尊敬されていた。そんなサリーを敵視するのが,No.2の怖がらせ屋ランドール(スティーヴ・ブシェミ)。トップを奪取するためなら手段を選ばない,卑劣で意地悪いモンスターだ。そして,大事件が発生するのだったが…。

5年に渡る製作期間のうち,3年間をストーリー構築に費やしたというだけあって,その設定とストーリーは斬新でユニーク。子供から大人までが楽しめる素敵な世界は,見る者をグイグイと引き込み,エンディングにはホロリとさせる。まさに理想的な娯楽作品と言えるだろう。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

モンスターズ・ユニバーシティ』(2013年)


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『モンスターズ・インク』
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