ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Lord of the Rings: The Return of the King
監督:ピーター・ジャクソン
キャスト:イライジャ・ウッド/イアン・マッケラン/リヴ・タイラー
配給:ニュー・ライン・シネマ/日本ヘラルド映画/松竹
公開:2004年2月
時間:201分




公開時期がちょうど『ハリー・ポッター』シリーズと被ったこともあって,当時様々な比較がされていたこの『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。個人的には『ハリポタ』が“マジカル・ファンタジー”,『ロード・オブ・ザ・リング』は“叙事詩的アクション・ファンタジー”と分類している。

神話を思わせ,RPGテイストを持つ『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの第3部にして完結編。前2作をはるかに凌ぐ壮大なスケールで綴られる壮大な物語は,いよいよクライマックスを迎える。サブタイトルの『王の帰還』がネタバレ気味でもあるが,それを超える迫力でガッツリ魅了してくれる。

アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)やガンダルフ(イアン・マッケラン)たちの活躍でサルマン率いる1万を超える軍隊に勝利を収め,人間の国ローハンの人々を救った旅の仲間たち。メリー(ドミニク・モナハン)とピピン(ビリー・ボイド)もエント族の助けを借りてサルマンの支配するオルサンクの塔を破壊し,サルマンの封じ込めに成功する。しかし喜びも束の間,冥王サウロンは,もうひとつの人間の国ゴンドールに20万もの軍を送り込む。中つ国最後の砦であるゴンドールを死守するため,旅の仲間たちはもちろん,長らく国交が途絶えていたローハンの人々も立ち上がるのだった。

一方その頃,サム(ショーン・アスティン)と共にモルドールの滅びの山を目指す旅を再開していたフロド(イライジャ・ウッド)は,指輪の魔力にいよいよ押し潰されようとしていた。また,2人の仲を裂こうと目論むゴラム(アンディ・サーキス)の策略で,フロドはサムを疑い始めてしまう。

ピピンを連れてゴンドールの首都ミナス・ティリスに向かうガンダルフ。また,ダンハロウで兵力不足に悩むアラゴルンは,裂け谷のエルフ王エルロンド(ヒューゴ・ウィーヴィング)が鍛え直した王の剣“アンドゥリル”を携えて,レゴラス(オーランド・ブルーム),ギムリ(ジョン・リス=デイヴィス)と共に死者の王とその軍勢が封印されている“死者の道”へと入って行くのだったが…。

第76回アカデミー賞では,作品賞,監督賞,脚色賞,作曲賞,歌曲賞,美術賞,衣裳デザイン賞,メイクアップ賞,視覚効果賞,音響賞,編集賞の11部門を受賞。これは『ベン・ハー』(1960年・MGM),『タイタニック』に並ぶ最多受賞。3部作合計でのオスカーは17個となった。また,3部作の累計世界興収は29億1000万ドルに達している。

指輪の魔力のせいと判ってはいても,中盤のフロドの行動は見る者をイラつかせる。考えたら他のキャラたちがとてつもなく強くなる中で,フロドだけがどうも煮え切らない。しかしエンディングでヴァリノールへと船出する笑顔を見ると癒され,許せてしまうから不思議だ。

最後に,このシリーズ,エンドロールがめちゃくちゃ長いことも添えておきたい。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

ロード・オブ・ザ・リング』(2002年)

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2003年)

ホビット/思いがけない冒険』(2012年)

ホビット/竜に奪われた王国』(2014年)

ホビット/決戦のゆくえ』(2014年)


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『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』
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