アリータ/バトル・エンジェル | p・rhyth・m~映画を語る~

p・rhyth・m~映画を語る~

メインブログ【くた★むび】



原題:Alita: Battle Angel
監督:ロバート・ロドリゲス
キャスト:ローサ・サラザール/クリストフ・ヴァルツ/ジェニファー・コネリー
配給:20世紀フォックス
公開:2019年2月
時間:122分




ジェームズ・キャメロンの名を目にするとどうしても,度々公開延期の発表される『アバター』の続編はどうなってんの? とツッコミたくなる。そうこう言ってるうちに10年目にして,世界歴代興収トップの座を『アベンジャーズ/エンドゲーム』に明け渡してしまった。どうやら撮影には入っているらしいのだが,この公開延期パターンって,ファンとしてはイヤな予感しかしない。

そんなJ・キャメロンが友人のギレルモ・デル・トロから「これを映画化するべきだ」と紹介され,木城ゆきとの漫画『銃夢』の映画化権を獲得したのが2000年。その後キャメロン監督が『アバター』に取りかかったりと,紆余曲折を経て19年目にしてようやく公開されたのが,今夜紹介する『アリータ』。J・キャメロンは脚本と製作に回り,『シン・シティ』シリーズのロバート・ロドリゲス監督がメガホンをとった。

地球と火星連邦共和国(URM)との間で繰り広げられた没落戦争(ザ・フォール)から300年。世界は,地球最後の空中都市“ザレム”と,ザレムから排出された廃棄物が積み上がる地上のクズ鉄町“アイアンシティ”に分断されていた。アイアンシティに暮らすサイバネ医師のダイソン・イド(クリストフ・ヴァルツ)は,ある日クズ鉄の山から300年前の少女サイボーグの頭部を発見する。長い休眠状態のために一切の記憶を失っていた彼女に,イドは新たな機械の身体と“アリータ(ローサ・サラザール/吹替:上白石萌音)”という名を授けて,娘のように大切に育てていく。

やがて町へ飛び出したアリータは,ザレムに行くことを夢みる青年ヒューゴ(キーアン・ジョンソン)と出会い,少しずつ心を通わせていく。また,毎晩密かに出かけるイドが隠し事をしているのが気になり尾行した彼女は,イドが犯罪者を殺して治安を守る賞金稼ぎ“ハンター・ウォリアー”であることを知るのだった。イドを襲った賞金首グリュシカ(ジャッキー・アール・ヘイリー)に立ち向かったその時,アリータは自分の中に恐るべき格闘術“パンツァークンスト”と,兵士としての記憶があることに気づくのだったが…。

『アバター』で開発された実写とCGIの混合によって生まれた世界が,見る者を近未来に飲み込んでいく。特に,極端に目の大きいアリータのビジュアルは,公開時から物議をかもした。

このアリータに感情移入できるかどうかが,作品の評価の分かれ目かもしれない。興行的には振るわなかったが,個人的には好きな作品の1つで,続編が見たかったのだが…。

アリータの過去の記憶に度々登場する女戦士ゲルダはミシェル・ロドリゲス。また,吹替版のモーターボール実況アナウンサーは古舘伊知郎が担当している。


映画クタ評:★★★★


右矢印ミシェル・ロドリゲス作品まとめ

右矢印エド・スクライン作品まとめ

右矢印クリストフ・ヴァルツ作品まとめ

右矢印エイザ・ゴンザレス作品まとめ

右矢印ジェニファー・コネリー作品まとめ

右矢印上白石萌音作品まとめ