帝一の國 | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:永井聡
キャスト:菅田将暉/野村周平/竹内涼真
配給:東宝
公開:2017年4月
時間:118分




昨年劇場公開され,21日に早くも地上波OAされるこの作品を今夜は紹介。原作は2010年から6年間『ジャンプスクエア』に連載された古屋兎丸の漫画。美麗な作画と異色の物語に漫画ファンが熱狂し,2014年には舞台化もされ絶大な人気を博した。主演には,昨年5本の映画とNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』に出演し,映画賞では必ず顔を見かけた菅田将暉。原作のファンで「読んでいた頃から,この役は自分が演じるためにあるんじゃないかと感じていた」と熱く語っていた。監督は『ジャッジ!』(2014年・松竹),『世界から猫が消えたなら』などの話題作を手掛け,CM界の鬼才とも呼ばれる永井聡。

800人の天才エリート学生が通う超名門校・海帝高校。その生徒会長を務めた者は、将来の内閣入りが確約されているという。そんな海帝高校に首席で入学を果たした新1年生の赤場帝一(菅田将暉)。通産省官僚である父・譲介(吉田鋼太郎)の期待を背負う彼の夢は,総理大臣になり自分の国を作ること。つまり,彼は必ず海帝高校の生徒会長にならなければならなかったのだ。

ライバルを全員蹴落とし,2年後の生徒会長選挙で勝利するためには,周到な戦略のもと,巧みに立ち回っていく必要がある。こうして帝一は,彼に負けず劣らず強烈な個性を持つライバルたちとの激しい学園権力闘争へと身を投じていく。中学から慕ってくれる榊原光明(志尊淳)や,幼馴染で恋人の白鳥美美子(永野芽郁),外部入学試験で合格してきた大鷹弾(竹内涼真)に支えられながら,親同士も因縁のある東郷菊馬(野村周平)との対峙,1学年上の氷室(間宮祥太朗)vs森園(千葉雄大)の会長選などで,着実に存在をアピールしていく帝一だったが…。

永井聡監督は,近作では宇多田ヒカル出演のサントリー天然水など,ヒットCMのクリエイターだけあって,映画でも魅せ方を心得ている。無駄なシークエンスが一切なく,この作品のようなコメディでも,秒単位で密度の濃いインパクトと心地よさで,見る者の目を離させない。

学園モノと言うには永野芽郁以外の全員が20代中盤という老けた高校生だが,それさえも違和感を感じさせず,逆に,大人も自然にストーリーに入っていけるのは,俳優たちの力量と入れ込んだ役作りの成せる技か。とにかく文句なく楽しめるお薦めの1本なので,未見な方はこの機会にぜひ地上波で♪


映画クタ評:★★★★


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