キャスト:ユースケ・サンタマリア/小西真奈美/トータス松本
配給:東宝
公開:2006年8月
時間:134分
寒い季節になるとどうしても麺類が恋しくなる。地域柄,圧倒的にラーメン率が高いのだが,蕎麦もうどんも大好き。そんな訳で,今夜は“うどん”をテーマにした作品を紹介。
そもそもこの“うどん”,起源には諸説あるものの,奈良時代から平安時代に中国から伝わった小麦粉を,日本独自に麺状に発達させたものといわれ,ザックリ1000年の歴史を持つ“日本のソウルフード”。作品冒頭で語られるデータを最新のものにしておくと,1360万人の人口を持つ東京都にあるマクドナルド店舗数は約400店,都道府県別人口39位の香川県(人口97万人)にあるうどん屋店舗数は約800軒となり,香川県はやっぱ“うどん県”。監督はその香川県出身の本広克行。故郷の自然,人,そして食文化への愛情がたっぷり込められたハートフル・コメディだ。
世界で通用するコメディアンを目指してニューヨークへ渡った松井香助(ユースケ・サンタマリア)は,自分の未熟さを思い知って挫折。多額の借金を背負い,帰国して故郷へと戻ってきた。香助の実家は讃岐うどんの本場として知られる香川県にあり,父(木場勝己)は県内でも屈指のうどん職人。頑固一徹の父親から罵倒されながらも,姉の万里(鈴木京香)の理解もあり,この地でもう一度やり直すことを決意する香助。
母親の墓参りの途中で,香助の軽トラックはガス欠し,深い山中で宮川恭子(小西真奈美)に出会う。地元の広告代理店に勤める幼なじみの鈴木(トータス松本)の紹介で,タウン誌の編集部で働き始めた香助は,女性編集者の恭子と再会。2人でうどんをテーマにしたコラムを開始することに。すると,これが大反響を呼び,ついには日本中を巻き込む一大うどんブームへと発展していくのだった…。
『踊る大捜査線』シリーズをヒットさせた本広監督への,フジテレビからのご褒美企画なのだが,長年に渡り娯楽映画のジャンルで活躍し,“観客を楽しませるツボ”を心得ている本広監督ならではの味が効いている。思わず唸ってしまう讃岐うどんに関するウンチクを披露しつつ,物語の根底には万人の琴線に触れる親子愛がキッチリ描かれていて,見終わるとホッコリじんわりしちゃう1本。
何より,“本広組総出演”な感じのゲストの多さ! アノ人もコノ人も,贅沢なほどにスポット参加する。まさに,作る側の楽しさと見る側の楽しさが調和した作品だ。
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