監督：園子温
ｷｬｽﾄ：綾野剛／浅野忠信／伊勢谷友介
配給：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開：2017年1月
時間：133分
大ヒットした前作から２年後に公開された続編。一文無しで歌舞伎町にやってきた金髪・天パーの龍彦がスカウトマンとして成長する姿と，ライバル秀吉の謎の死までを描いた前作から１年後が舞台となっている。原作は和久井健の人気コミック『新宿スワン〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜』。原作の中でも特に人気の高い「横浜王国編」をベースに，前作に続き園子温監督×綾野剛で映像化されたアクション・エンタテインメント。
歌舞伎町で２つのスカウト会社，バーストとハーレムが激しい抗争を繰り広げ，南秀吉が命を落として１年。スカウトマンの白鳥龍彦（綾野剛）は，ある夜マユミ（広瀬アリス）と出会い，助けを求められる。ヤミ金からの借金返済に追われるマユミにさっそく涼子ママ（山田優）の店“ムーランルージュ”を紹介する龍彦。
その頃，バーストではハーレムを吸収したことでスカウトマンが倍増し，モメ事が多発していた。シマ拡大の必要に迫られた社長の山城（豊原功補）は，滝正樹（浅野忠信）率いる武闘派スカウト会社ウィザードが仕切る横浜への進出計画を真虎（伊勢谷友介）ら幹部に明かす。こうして横浜出身の関（深水元基）と共に横浜へと送り込まれた龍彦は，早々に手荒い洗礼を受ける。警察やヤクザとも裏取引をする滝の謀略により窮地に陥った新宿バーストは，龍彦を破門することで事態を回避しようとするが，ウィザードは逆に新宿を飲み込もうと徹底抗戦の構えで対抗。新宿と横浜は全面戦争へと突入してゆく。そんな中で，孤立無援となった龍彦の逆襲が始まるのだった…。
『るろうに剣心』シリーズで知られる谷垣健治がアクション監督として新たに参加。龍彦や渋谷パラサイツの悪友・森長（上地雄輔），そして滝らの，縦横無尽に暴れるアクションの連続は爽快感とリアリティとパワーに溢れる。しかし，園子温作品として見ると，エッジの効き具合が物足りなく感じてしまうのが残念。
共演は他に，笹野高史，要潤，吉田鋼太郎，椎名桔平など。
ｸﾀ評：★★★★☆
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『新宿スワン』(2015年)