所作~evening~紅茶を口に運ぶ其の所作にさへ色香見つけてしまふのは、さう夏日の殘る夕暮れのせゐだらうそしてこの瞬間を思ひ返しては身悶えして次の約束數へるのか觸れて氣付く、逢へぬ戀の深さ日常を語り乍ら笑ふ胸元にまた接吻浴びせたくなるのは、さう滿月の迫る高鳴りのせゐだらうそしてこの妄想を夢に描いては心焦がして次の抱擁求めるのか重ねて尚遠く、補へぬ戀の深さ