医療崩壊 | MODCで働く院長のブログ

医療崩壊

今日も無事終了です。





いつもの書き出しですが、無事終了出来ている事が染み染み有り難いことです。





北海道、そして身近でもほんの少しだけ小康状態でなっているコロナウイルス問題ですが、首都圏ではいよいよ感染者の為に確保する病床数が超過したというニュースも目にしました。





普段は考えないようなこの医療崩壊と言われる事態に、とてもいろんな事を考えるようになりました。





日本は皆保険制度があり、とても容易に医療機関にかかる事が出来ます。それ故に、医療は当たり前に受けられるものだという思考が少なからずあるかもしれません。




私も一医療機関として歯科医療を生業としていますが、医療を提供する立場としても、自分が医療機関にお世話になる立場としても、やはり少なからず同様の思考であると思います。





医療人として医療に20年以上関わってきましたが、大学教育の時から、というか実家の家業も歯科医院でしたので、小さな時から両親の教えみたいなものから、医療人である以上患者さんの求めには基本的には自らを省みずに対応するというものが自分の中のどこかに植え付けられているのですが、今のような医療崩壊ともいえる様々な情報を目の当たりにすると、最前線で治療にあたっておられる医療関係者の方の事を思うと、本当に踏ん張ってほしいと願う反面、余り自分を限界以上に追い込まないでほしいという、双方向の何とも言えない感情が湧き上がってきます。。。





医療をたいして分からない人達は、やれ検査をもっとやれだの、ちゃんと患者を受け入れろだの…好き勝手な事を言う人達がうじゃうじゃいたりしてますが、医療はそんな簡単にはいかないものだとこれを機に思考を改め直して頂きたいなぁと思いますし、私自身も甘い思考ではいけないなと改めて思います。。。




我々のクリニックでも、以前からクリニックのポリシーをこのブログなどでもポストさせて頂いてきましたが、感染予防をはじめとした環境整備や診療の質を担保した診療を行うには一日の診療数は限られたものになります。患者さんの希望だけを優先すれば直ぐに医療崩壊を起こして、感染予防が疎かになり、診療の質はぐっと低下を起こし、医療従事者は疲弊して壊れてしまいます。。。





現状のコロナ問題の状況は極めて厳しいものではありますが、改めて患者の方々、最前線で対応して頂いてる医療従事者の方々の無事を願いたいと思います。。。