見えないから… | MODCで働く院長のブログ

見えないから…

今日も無事終了です。





週頭の大雪は単発模様の北見地方…
これくらいの雪模様で満足なので、後は穏やかにと願いたいかなぁ。。。





さて、今歯科医療界での最大の関心事となっているのが…





いわゆる「銀歯」…に纏わるあれこれ。。。





まぁ銀歯に関しては、患者の皆様にも色々考えて頂きたい事もあるのですが、我々歯科医療業界も本当に考えなければならない時期に来たのかなぁと思います。





先ずは患者さん目線で考えた時…
銀歯の一部歯が欠けていて、いわゆる2次カリエス(修復治療後にまた虫歯になる事)の状態。このようになって、見た感じが気になったりザラザラ感が気になって治療に介入したらまだラッキーかもです。。。
銀歯を外したら、虫歯の原因菌などの様々な悪影響を受け、このように歯茎が赤く炎症を起こしたり、健全歯質が虫歯で黒く侵された状況になっている事が多々あります。





こうなると、まだ歯の神経まで炎症が広がってなければ生きた歯として修復出来ますが、歯の神経まで炎症が広がっていたならば、その歯はかなり大きなダメージを負うことになりかねません。






これは一例ではありますし、銀歯のネガティヴキャンペーンみたいな事を言うつもりもありませんが、ただやはりこのような事例は20年の臨床経験から、数多く遭遇するものだというのも事実でもあります。





ただここで一つ言いたい事は…





奥歯だから見えないから良いわ…とか、





悪くなったらまたその時治すから良いわ…とかじゃなく、





何かもうちょい歯を大事に労って欲しいな…考えて欲しいな…という事です。





我々も、日々の臨床で出来るだけ正しい知識や情報をお伝えする努力は惜しまずにしておりますが、受け手の患者の皆様も、一度既成概念を取り払い現代歯科医療に目を向けて頂けたらなぁと思います。





そして、我々歯科医療サイド的に…





保険診療の銀歯で用いる金銀パラジウム合金が、今我々の既成概念を超えて凄まじい勢いで高騰しております。一袋30g入りの金属が税込み8万円以上…今週だけで4〜5千円も値上がりし、一本の小さな銀歯でも作製するのに材料費だけで数千円かかりますから、治療をすればするほど…
という状況なんですね。。。






価格が高くても良い材料であれば、それは仕方ないというか当たり前の認識になりますが、金属アレルギーなどにも影響を及ぼす材料で、それがさらに高価だと、何でこれ使わなきゃならないのか…誰の為?何の為の治療なのかなと…






こういう時こそきちんと歯科医療の本質を改めて感じながら、患者の方々にも、煙たいかもしれませんが我々の伝えたい事をしっかり伝えられたらなぁと思っている今日この頃でもあります。。。