ある日、ある晩の遅くに、マメが突然歩けなくなってしまう。

後脚に力が入らないように、踏ん張れないように見える。

しばらくして、トイレに抱っこで連れて行き、促してみると、シャーッと。

次の朝には、ご飯も食べず、そう言えば昨晩から水も飲んでいないなという状況。

朝一番で動物病院へ。
医師の見立てとしては、後脚というより左側、特に左前脚に麻痺が出ているようだとのこと。

となると、首から上、首回りの椎間板ヘルニアか、腫瘍など脳に何らかの異常が起きている可能性がある。

確定診断をするためには、MRIかCTによる検査が必要となり、岩手県だと岩手大学の農学部獣医学科が運営している動物病院が二次受付となるとのこと。

で、注射をしてもらい、ステロイド系のプレドニゾロンという薬を処方される。

帰宅してからも、昼・夜と飲まず食わず。薬もあげられない。

マメも思うように体を動かせず、ショックが大きいみたいで、起きているときには一点を見つめている状態。

次の日も朝から食べず飲まずだったため、午後から病院へ。
状況を伝え点滴をしてもらい、確定診断のために岩手大学へ参りたい旨、医師へ伝える。

帰宅後、しばらくして薬を飲ませるためにと、牛乳(マメが大好き)を買うために外出。

帰ってきて、びっくり。
車の音に反応したのだろう。
いつものようにマメとリコが階段の上にて出迎えてくれる。

マメー、部屋からそこまで動けたの!?
(注射か点滴が効いたのだろうか)

階段を駆け上がっていくと、ヨタヨタと歓迎。

マメーッ!(視界が曇る)

薬を砕いて粉状にしてから、牛乳に混ぜてあげてみたら、凄い勢いで飲んでくれる。(感動)

マメーッ、いいよー!
リコー、マメが飲んでくれたよー!

マメの表情も生き生きとしている。
(少しでも動けるようになって、自信が出てきたのだろうか?)

その日の夜、ヨタヨタとトイレに行こうとしている。待って待ってと、抱っこで移動。

シャーッと、長ーく。(また感動)

マメは、走るのが大好きだったけれど、普通に歩けて、ゆっくりと散歩が出来るようになれれば、充分じゃないか。だって散歩も大好きだろう。

リコとペースは変わるだろうから、とーちゃんは2回散歩に行くよ。

その日の夜から、ご飯も食べてくれた。
思わず、マメにありがとうと伝える。
(普通にご飯を食べるって、食べてくれるって、なんて有難く、幸せなことなんだろうか)

マメの発症から約1週間後、指定された日時に合わせて盛岡市へ。(診察スケジュールがびっしりらしく、当日も秋田や山形ナンバーの車が来ていた。)

家を出発する際、置いて行かれると思ったのか、リコがクンクンと大きな声で鳴き続けていた。

そうだよな。
マメを病院に連れて行ったときもそうだったけれど、どこに行くにもいつもずっとマメと一緒だったもんな。動揺もするよね。

診察、検査のためにマメを預けてから、記録のために撮りました。

廊下が待合室。

こんなときでも、マメは安定のお利口さん。

医師からの問診後、検査項目・手段・リスクなどの説明がありました。

9時半くらいにマメを預けたが、外出する場合には13時くらいに戻ってとのこと。

3時間半かと、まずは腹ごしらえのために、24時間営業のお店へ。

何年か振りの

びっくりドンキー。

マメの発症から数日間、食欲もなかったのだが、ペロリだった。

そして、約20年前に2年間だけ盛岡勤務をしたことがあったため、懐かしさ半分、意味もなく盛岡市内を車でブラリ。


(つづく)