令和四年一月一日午前四時

伊勢神宮外宮です。



夜を通して篝火が焚かれている。


(わたしも以前、このご奉仕に参加させていただきました)



今から始まるご神事のために一時、一般人の通行が制限される。




ご神事が執り行われている雅楽の音色が流れてくる。その間に参拝。


神宮の千年杉の頂上付近で、風がゴウと音を立てて舞う。


ご神事の間は、みとばりが上がらないように下端が、支えられている。


祝詞の〜「掛介麻久母畏伎・・・」(かけましくもかしこき)


掛け幕もかしこき幕の向こうの見えない恐れ多い存在を感じて、声に出して言うのも畏れ多いという意味です。


シンシンと冷える明け方、暖も取らずに、
祈りのご神事が粛々と行われています。

この国に生まれしことありがたきかな。





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歳旦祭とは

1月1日(土・祝)
豊受大神宮 午前4時
皇大神宮  午前7時

新玉の年の始めを寿ぎ、皇室の弥栄・五穀の豊穣・国家の隆昌・国民の平安をお祈りする新年最初のお祭りで、若水をはじめ、御飯・御酒・海・川・山・野の種々の神饌をお供えします。

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伊勢神宮Hpより

歳旦祭|お知らせ|伊勢神宮歳旦祭。伊勢神宮の最新情報や、祭典・催しのお知らせなどをお届けします。祭典・催しの予定に合わせてぜひご参拝ください。リンクwww.isejingu.or.jp





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 ところで、皆さんが初詣に出かける元旦に、天皇陛下は何をなさっているか知っていますか。


実は、陛下は、午前5時30分から皇居内の特別な場所で祈りを捧げていらっしゃるのです(この行事を「四方拝(しほうはい)」と言います)。   


陛下の祈りの言葉は毎年同じです。

定めにより祈りの言葉は決まっているのです。

孫引きで申し訳ないのですが、次のような言葉だそうです。  


賊冦之中過度我身(賊冦の中、我が身を過し度せよ) ぞくこうしちゅうかどがしん 毒魔之中過度我身(毒魔の中、我が身を過し度せよ) どくましちゅうかどがしん 毒氣之中過度我身(毒氣の中、我が身を過し度せよ) どくけしちゅうかどがしん 毀厄之中過度我身(毀厄の中、我が身を過し度せよ) きやくしちゅうかどがしん 五急六害之中過度我身(五急六害の中、我が身を過し度せよ) ごきゅうろくがいしちゅうかどがしん 五兵六舌之中過度我身(五兵六舌の中、我が身を過し度せよ) ごへいろくぜつしちゅうかどがしん 厭魅之中過度我身(厭魅の中、我が身を過し度せよ) えんみしちゅうかどがしん 萬病除癒、所欲随心、急急如律令。 まんびょうじょゆ しょよくずいしん きゅうきゅうにょりつりょう  (出典:『江家次第』(ごうけしだい、1111年(天永2)?、「SAS総合研究所」サイトより転載)  


 詳しい意味は分からなくてもいいのです。

注目してほしいのは、7回繰り返される太字部分。

「我が身を過し度せよ」とは、「我が身を通してからにしてください」という意味と言われています。


   つまり、この長く難しい呪文の大意は「国家国民のありとあらゆる厄災(「やくさい」、ふりかかってくる不幸な出来事、わざわい)は、(国民が受ける前に)全て私を通り過ぎるようにしてください」ということなのです。   


   日本国民1億2千万人に降りかかる不幸を、まず我が身で引き受けようとの祈りを神に捧げていらっしゃる。この間、皇后陛下(当時)も宮邸の窓や戸を開け放ち、陛下の祈りが終わるのを身を慎んでお待ちになってきたのだとか。     


四方拝の様子を想像してみる  四方拝 神嘉殿(しんかでん)の南庭に張り巡らされた屏風、その内に敷かれた畳の上で四方拝は行われた(出典:宮内庁書陵部)   この四方拝という行事は、9世紀初めの嵯峨天皇の時代に始まったとされます。


応仁の乱による一時中断を経た後、1475年に再興され、現在まで脈々と続けられています。   実際に天皇陛下はどのように祈って下さっているのでしょう。山本雅人氏の『天皇陛下の全仕事』(講談社現代新書)によれば、 陛下は元旦の午前4時頃から準備を始め、午前5時半には宮中の神嘉殿(しんかでん)の前庭にお出ましになります。元旦の東京の日の出は午前6時50分頃、周りは暗く、厳しい寒さの中での祈りです。      


屋根だけで吹き抜けの建物には、清潔な青畳が敷かれています。しんしんとした寒さが忍び寄ってくる中、正座の姿勢から立ち上がり、腰を折って深々と頭を下げながら正座にもどり、額が畳につくほどの深さで拝礼。この動作を2度繰り返した後、さらにもう2度同じ動作を繰り返す。何度も正座と拝礼を繰り返しながら、10柱もの神々に国家安泰と国民の幸せを祈ってくださるのです。   このようなご衣装で四方拝に臨まれるらしい(出典:宮内庁)


  


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 ここより転載

https://tevye53.com/172-shihouhai/





それぞれが祈り、祈られる国



心に描くものは、



平和で穏やかなこと、

そしてそれぞれがもらった命を慈しみ、真心を差し出し合う世界。


それを現していくのが生きること。




神への誓いは、自分への誓い


そして祖先の祈りは、

自分へ託された願い




神宮は私たちの心を、

聖なるものに戻してくれる。




この祭りと祈りが繰り返し行われる。

私達が知っても知らないでも、

祈り守られている。



今年も、新たな、、時間をいただきました。

時間は短くもなく、、長くもない。


時間は今しかないのだから、、



今年も思いを、形にすべく今を精一杯生きていきます。


どうぞ宜しくお願いいたします。

万謝