西東京市ひばりが丘北口 鎌田歯科の院長の鎌田です

 

咬合崩壊から復活した治療をご紹介します

患者さんからの掲載の許可をいただいています。

 

初診時のレントゲンです。

主訴は前歯の脱離です

左右の下の大臼歯がすべて保存不可能な状態です

上顎大臼歯は下がってきており咬合崩壊1歩手前です。

 

 

 
 

 

右下6番7番を抜歯して、抜歯窩の治癒期間に前歯2本の治療を行います。

抜歯窩の治癒後にボーンレベルのインプラントを行いました。

初診からは半年程度経過しています

インプラントの治癒期間に右上の治療をやり直します

 

 

 

右の上下の治療が終わりました

ここまで1年ちょっとかかっています。

 

 

 

次は左下の治療に移ります

左下の6番7番8番を抜歯して治癒期間に左上奥歯の治療を行います

 

左下にもボーンレベルのインプラントが入りました。

 

 

 

最終的にはこの状態に

お仕事されながらの治療なので2年ほどかかりました。

 

 

 

ここから先は定期的メンテナンスとクリーニングを続けています

もしメンテナンスしなければ治療の寿命が短くなります。

 

長く通っていただいた患者さんと術者の共同作業によって咬合崩壊からの復活が出来た症例です。

それではどんな治療が一番コスパが良いかまとめてみたいと思います。

 

いちばんコスパが良いのは歯が悪くならない事。

①で自分の歯には最低でも1120万の価値があると試算しました。

その価値を出来るだけ保つことが一番コスパが良いはずです。

 

ひとまず悪いところは全て治療します。

そのあとは定期的なチェックとクリーニングで5年~10年とどこも悪くならずに経過する。通常は年に2~4回程度のチェックを行います。

 

一番大切なのは長期的に悪くならないクオリティの治療を受けること。

術者のクオリティには若干の差はあるかもしれませんので、そこは患者さん自身の判断で選ぶしかありません。

 

逆に一番コスパの悪いのは

痛くなったり、取れたりしたら治療するという考えだと思います。

1本歯の神経を取る治療をすることで歯の価値は棄損されます。

そのペースで悪くなると数年後にはかなりの価値を失うことになります。

 

自分のことは自分の価値観で決めて良いという時代になりましたので、ただ言われた通りにするのではなく、自分でよく考えて判断していただきたいと思います。

歯石の取り方のコスパについて考えます

 

大量に歯石が付いているのを1度で取ってもらいたいと希望される患者さんもいらっしゃいますが、1度で済めばコスパが良いと考えるからなのかもしれません。

 

しかし大量の歯石を1度で取ることは大きなリスクがあります。

超音波スケーラーでがりがり急いで取ると、歯のエナメル質にクラックが(ひび)入るリスクがあります。

通常は大きな歯石を超音波でおおよそ取って、歯の表面にある歯石は手作業で丁寧に取っていきます。

時間はかかりますが歯を傷つけないことが大事です

長い目で見ればこちらの方がコスパは良いはずです。