先日急患で見させていただいた患者さん

 

高齢の女性です

「歯はありませんが入れ歯が無くても食べれるので入れていません」

 

少し前から下の歯茎が痛くて食べれなくなったとの事

 

お口の中を見てみるとなんだか白いものがあります

幅は1センチ長さは4センチ位です

 

さてこれは何だろうと思って触れてみると固い感触です

 

さてこれは何だろうとちょっと考えて、すくに気が付きました

なんだかわかりますか?

 

 

 

 

これは歯茎が擦り切れて顎骨が露出したものです。

なかなか大変な状態です。

一般歯科では対応できないのですぐに病院の口腔外科に送らせていただきました。

 

価値観で考えると

義歯が無くても食べれるので義歯は入れないというのがその方の価値観だったと思われます。

その価値観が強固な場合は歯科医の出番はありません。

 

ほんとは義歯を入れたいのにうまく作れないとしたら歯科医側の問題ともいえるかもしれません。

 

自己責任と価値観の時代と言われていますが、ほんとに深く考慮したうえでの決断が必要だと思います。

患者さんは何らかの困ったことをもって来院されます。

悪い状態を我慢してやっと来院されることも多くあります。

 

レントゲンを撮ってお口の中の歯の状態を見て、この患者さんにして差し上げることの治療の最終到達点を頭の中で組み立てます。

(基本的にはインプラントでも義歯でもセラミック治療でもすべて対応しています)

 

簡単に治療の概略をお話しますが、一時的にでも不自由になるのはちょっとこまるという方、ネットのにこう書いてあったのでとか、あまりにも実現不可能なご希望には沿えない場合もあることをご理解ください。

 

治療における最終的な目的地は

 

痛くなく食事が出来る

治療結果が長持ちする

美しく清潔である

 

人それぞれ考え方はあるので、もちろんこれは全ての患者さんに強制することはありません