西東京市ひばりが丘北口 鎌田歯科の院長の鎌田です
現在いろいろなタイプの義歯を作っています
それぞれに利点、欠点があるので説明していきたいと思います
義歯の理想は
①まあまあ良く噛める事(100パーセント自分の歯と同じにするのは難しいため)
②違和感が少なく慣れやすい事
③見た目が目立たない事
④長持ちする事強度が取れる事
こんな感じでしょうか
保険内義歯
今でも一番多く作っている義歯です
基本構造はプラスチックと金属のバネで作られていて、昭和の時代から大きな変化はありません。
問題なく使っている患者さんも多いですが、やはり若干物足りないと思います
今の技術であればより目立たず、違和感の少ないものも出来ます。
かかる費用が少なく済むことは大きなメリットです。
保険外義歯
1 金属床義歯
金属を使って厚みを薄く、強度を強く、違和感を少なくするタイプの義歯です
金属ばねを使う場合は若干審美性が損なわれます。バネがかかる位置にもよりますが、入れ歯をしていることがわからなくしたい場合は不適格な場合もあります
2 コンフォート義歯
主に下顎の総義歯で、痛みが出て良く噛めないという場合に適している義歯です。
一度このタイプの義歯に慣れると、通常の義歯に戻るのは難しいかもしれません
3 コーヌス義歯、アタッチメント義歯
主に20年程度前に多く作ったタイプの義歯です
義歯の揺れを抑制してバネなしで固定できるタイプの義歯でした
良く噛めて、バネが無いというのが最大のメリットでした。
欠点としては費用がやや高額になること、義歯を外した時に見えるコーヌス冠が目立つ事、就寝時に義歯を外した時に咬合が不安定になる事、力が強くかかるところは歯が折れる場合がある事などがあり、より優れた方法が出来た現在は行っていません。
4マグネット義歯
残っている歯にマグネットを使い義歯が外れないようにするタイプの義歯で一部健康保険に採用されています。
開発されたのが大学の先輩で後日談として大きな欠点のお話を聞きました
それはマグネットにすると、その歯が虫歯になりやすくなってしまうという事でした。
磁力の影響なのかはっきりしませんが、現在では限られた症例に使用しています
インプラントをしてそこにマグネットを使うタイプの義歯は虫歯の問題はないので普通に使用していて、長期経過も良いようです。