お子さんの仕上げ磨きは、はっきりいって難しいです。
毎日の治療の中でお母さん方に「いつもの様にやってみてくださいね」と言ってやっていただくと、「それじゃ痛いんじゃないかなぁ?」と言う感じでゴシゴシと磨いたり、「あれ!もう終わりですか?」と時間が短すぎたりの場合が多いです。
お母さんが歯みがきの専門的なトレーニングを受けている場合は少ないので、例えていうならば「自転車に乗れない人が自転車の乗り方を教えている」状態になっていると言えます。
お母さんは自分の歯にやったら痛いような磨き方をするのはよくありません。
「自分がまず自転車に乗れるように練習して上手になってから子供教える」方が良いのではないでしょうか?
また、お子さんによっては、口を開けてくれない→少しでも手早く→乱暴になる→痛いので子供はますます嫌がる と言う悪い循環になってしまう場合もあります。
そんな場合最初のうちは完全に磨けなくてもかまわないので、少しずつ遊びを取り入れながらやってあげるといいでしょう。そのかわり甘いものには十分注意は必要ですが。
いずれにしても、長期計画で大人の歯が生えた時にきちんと自分で手入れが出来るようになるのが最終目標なので、はじめからそうあわてる必要は無いと思います。
詳しい話を聞ける有能な歯科衛生士と相談しながらやっていけば、乳歯に少し虫歯が出来たとしても十分間に合います。