暑いです。毎日、暑いですー！！
そしてとうとう今年も、ヤツはやってきたのです。 あれです。 黒く光る流線型の、嫌われ者といえば. . .
ゴキちゃんがー！！
１年の間に目撃するのは、 夏のほんの数回なので、 わずか２ミリの隙間からでも出入りできるというヤツめは、 外から侵入してきたのかもしれません。 いや、 そうであって欲しい. . .
しかしながら、 居たとなれば戦わざるを得ない訳でして、 毒餌を部屋の隅に仕掛け、 コロンと天に召されることを祈るのです。
直接対決は無理～。 だって、 高速走行、 イノシシのように向かってくるし、 飛んだりするのですもの。
息が止るほど怖いのです。
子供のころ、 恐ろしい体験を何回もしたのです。
古い社宅に住んでいたので、 当然のようにヤツらは住まわれておりまして、 夏ともなれば人さまの家中を我が物顔で走り回るのです。
もちろんワナを仕掛けたり、 バルサンで一網打尽にしようとしたり、 努力はするものの、 なにしろ生きた化石くらい何千年も前から生き抜いてきたわけですから、 そう簡単には撃滅させることはできません。
夜になると、 部屋上空を不気味な羽音をたてて飛び回ったり、 腕の上を走り去ったり、 やりたい放題です。
あまりの恐ろしさに、 エアコンもない真夏の部屋の中で、 布団をかぶり、 ふちを全部内側に巻き込んで手足で押さえ、 ひたすら朝を待ったのでした。
ヤツらは食欲も旺盛で、 乾麺を袋を食い破ってかじったり、 時には食べ物でないものをボロボロにしたりもします。
そうやって栄養を取っては、 あの忌まわしいがまぐち型の卵を押し入れの奥に産みおとし、 増殖し続けるのです。
えーい、えーい、 許しませぬぞ！！
本当に、 お願いですから出て行ってよねー。