今回は任脈の中脘(ちゅうかん)です。
脘は胃。胃の中間にあるのでこの名がついた。
場所は臍とへの字の胸骨の中心の一番下(胸骨体下端)のちょうど真ん中。
中脘は胃の募穴(ぼけつ)で、胃の治療によく効く。
胃痛、悪心、嘔吐、胃の張り、消化不良、食欲不振ほか。
胃は五行で土。肺は五行で金。土は中に鉱脈を作ることで金を生ず。
肺の気が不足(咳、喘息、痰など)した場合、肺を直接補う(肺経の原穴の大淵など)よりも、中脘(もしくは足三里)を刺激して脾胃の気を上げた方が効果が高い場合が多い。